vol.21『あくまで助言』 ページ22
あの後、発信器のことやママのことについて話した。
私達がすべき事は発信器がどこにあるか。
今のキャロルなら発信器の跡がある。
それを探ってほしいと言われた。
「…」
と、言われても私は発信器の場所を知っている。
でもそれを敢えて言わなかった。
言わないのには訳がある。
１つ、レイが怪しい事。
レイだってハウスの秘密を知っていたのに、
二人に話さなかった。
だから私も敢えて二人に話さなかった。
よくよく考えればレイは昔から大人びた性格だ。
ママもしきりと一緒にいるし、不思議な子だった。
もしかしたらレイ、ママと繋がってるんじゃないかって。
あくまで予想だけど、怖いから私はエマとノーマンに話さないことにした。
話したらレイがもし内通者だったらママに報告されるかもしれないから。
それだけはどうしても避けたかった。
エマ「A？」
「…エマ、どうかした？」
私とエマ、そしてギルダは年少組の部屋へと向かっていた。
まだ赤ん坊の子達の世話をしなければならないから。
でもそれは年長組の女子だけ許されたこと。
ノーマンとレイは迂闊に近づけない。
だから私とエマで探りを入れてるのだ。
「ううん、なんでもないよ。
さ、二人とも中に入って」
私はそう言って微笑んで年少組の部屋を開けた。
先にエマとギルダを入れて最後に私は入った。
まずはいつも通りのお風呂から。
私達は腕まくりをし、桶にぬるめのお湯を入れた。
「私はこの子やるから、エマはキャロルやってくれる？
ギルダはその子ね」
私はそう言ってまだベットに眠っている赤ん坊を抱き上げた。
私は自然に誘導してエマをキャロルに渡す。
エマはうんと言って服を脱がしてあげてた。
でもエマは発信器を見つけれない。
どこにもあとがないからだ。
「…ギルダ、ちょっとこの子お願い」
ギルダ「え？うん…」
私はギルダに赤ん坊を任せエマに向かう。
エマは未だに悩ませてキャロルの体を拭いていた。
私はそんなエマに耳打ちをする。
「エマ思い出して。
敵の策を読むの。
発信器はいくら鬼でも食べない。
子供が成長するときに取り出しやすい場所だよ」
エマ「！…」
エマは驚いたように私を見つめた。
私はそんなエマに微笑んで頭を撫でる。
よーく考えて、エマならできるよ。
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玲音 - はじめまして！この作品面白いです！ ただ、vol.21のところエマがキャロルに世話されてる文に見えた……多分"を"だといいと思います (2019年3月22日 17時) (
レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - レイ推し。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年2月23日 11時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
レイ推し。 - 凄い良い作品ですね！続き楽しみにしてます！ (2019年2月22日 0時) (レス) id: ac053a2b76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭ケーブル(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 855de7cb2f (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 面白い作品です！続きを待ってます！ (2019年2月18日 0時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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