楽屋で君に -叶えられない想い-【うらたぬき】

29話 ページ31

さて、眠いし寝るかぁ！

おやすm(ピーンポーン

……


は！？何だよこんな夜中に！

いや、夜中ちゃうか。まだ20時だ。

で、誰だろ。

ガチャ

？「A〜！！大丈夫か〜？」

お、おぉ…

『まぁ、大丈夫だけど、こんな時間にどうしたの。くろちゃん。』

そ、お気づきのとおり、訪問者はくろちゃんこと、96猫さん。

実は、私とくろちゃんは昔からの良き親友。

よく桃と3人でつるんでたなぁ…

く「ツイ○ター見て来たんよ。またナンパか？ほんまそういう男って最低やな。」

『うん、そういってくれるのは嬉しいんだけど、中入ろう？』

近所迷惑なるよ。

く「あぁ、そうやな。お邪魔しまーす。」

ガチャ

く「でさ、聞いたで？うらさかのオキニになったんやって？」

え、あーそっか、くろちゃんだから、聞いててもおかしくないんだった…

『あーうん、なんかオキニになってくれーみたいなこと言われてなった。』

く「でも、良かったなぁ？うらたん推しやんAって。」

『でも大変だよ。一線引いて接さないと駄目だし。』

活動者とリスナーの一線を。

く「あぁ…炎上なんてことが無かったらなぁ…うらたんも、遊び断られて落ち込んどったで。」

あ…やっぱり悪いことしたなぁ。

仕事っていうのは嘘じゃないんだけど。

く「遊ぶぐらい良くね？わしらやってプライベートで会ってるんやし。」

『いや、くろちゃんとは女友達だからそこまで炎上しないし、良いんだよ。
でも、うらたさんは男性だし、バレたら絶対炎上する。』

く「なんとか、フォローするからさ、
一回ぐらい遊んでやったら？なんかうらたんが可哀想やわ。」

ていってもなぁ…

『でも、誘われる日いつも仕事入ってる。』

く「…」

うん、そもそもの問題なんだよね…

いや、今回は仕事元々無かったけど断ったし…

でも、結局仕事入ったし。

く「そういやさ、Aの仕事ってなんなん？」

あー言ってないなぁ。坂田さんにしか教えてないし…

でも、くろちゃんだし、言っても良いか。

『一応…MIX師。』

く「え、MIX師名義はなに？知ってるかもしれん。」

『Lemiさんっていうんだけど。』

く「え…えぇぇえぇぇぇえ！？Lemiさささんん！？」

うん、うるさいよくろちゃん…()

耳痛くなるから…

『あ、でもすみれと同一人物だって言わないでね。ややこしくなるから。』

く「あぁ…Lemiさんがcrewってバレたら、さかたんに近づくためにMIX師なったんかって変な誤解を生むからなぁ。」

うん、その可能性がめっちゃ怖いから。

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