楽屋で君に -叶えられない想い-【うらたぬき】

23話 ページ24

oh…見事にほとんど何もないね…

卵とご飯と調味料と…ウィンナーか。

オムライス作れるね。


＜作り終わった＞

『はい、簡単なものでごめんね。』

坂「うわ〜オムライスや〜美味しそ〜！」

おお、反応は良かった。

坂「いただきまーす！」

『いただきます。』

坂「おぉ、とろとろや。めっちゃ美味しいで。」

『なら良かった。』

自分でも結構とろとろふわふわのオムライスが出来たなって思う。

坂「料理も自分でしてるんかぁ…
良いお嫁さんになれるなぁ。」

『え？あはは、ありがとう。』

お嫁さんかぁ…

うらたさんに恋してる限り、無理だなぁ…


うらたさんは活動者。私はリスナー。


その一線を引いとかないと。

越えたら駄目なんだと思う。

昔、うらたさんが炎上してたように

また炎上してしまうかもしれない。

そんなことあってはいけない。

同担拒否さん達は、ちょっとオキニになったのでは？と言われただけで、

すぐ、ブス、消えろ、うざい…

そうやって悪口を浴びせてくる。

ブスとか言うのは別に構わない。

でも、消えろとか言われるのは、

自分自身の存在を否定されるみたいで辛い…

でも、桃は私を認めてくれてるし、

フォロワーさんも認めてくれている。

だからまだ大丈夫。

ネット世界って普段、面としていえないことも言えちゃうから恐ろしい。

ていうか、面として言えないことなら、
普通ネット世界でも言っちゃ駄目なんだけどね。

その書き込みで誰かが傷つくことが分からないのかなぁ…

まぁ、うらたさんとは一線引いて接する。

決して恋愛感情を表に出さない。

芽生えてしまった感情は仕方ないけど、

私は絶対彼の活動に支障が出るような真似はしない。

…今日坂田さんの家にお邪魔したのは、MIX師として呼ばれたから。

Lemiさん=すみれ だって言ってなかったし。

絶対、迷惑なんてかけない。

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