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｢……初めての任務が……こんな凄い任務だなんて……大丈夫かな、僕｣
他の天使達よりも、一回り幼い顔付きの天使が自信なさげに俯く。その少年の翼は、他の天使達と比べ物にならないほど美しく、純白に輝いている。
そしてその少年天使の手を、優しく握る一人の天使。
｢……大丈夫だよラウ。皆もいるし、俺がついてるから。何があっても、守ってやるから、な？｣
｢……めめ、｣
めめ、と呼ばれた天使の翼は、少年の持つ翼と相対するかのように真っ黒なものだった。宵闇の翼を宿す天使は、純白の翼を持つ少年の手を握ったまま、ゆっくりと彼の目を見つめる。
｢……うん、ありがとう。めめ｣
｢……あっちも大丈夫みたいだ｣
彼ら二人を心配そうに見守っていた紫苑色の翼を持つ天使、深澤は岩本の方を見るなりにっこりと笑う。そして黄金の翼を持つ天使、岩本も安心したかのように笑った。そしてその直後すぐに真剣な顔つきになり、天使達に改めて任務内容を説明する。
｢今回の任務は、天界に一番近いと称される聖都の完全浄化と悪魔討伐、彷徨う魂の誘導。しかし一番大事なことは禁書の奪還とその元凶を討つ事だ。かなり長く果ての見えない大変な任務となるが、覚悟はいいか！｣
｢おう！！！！！！｣
｢よし。であれば出発は今夜の真夜中と命じられている、やるぞお前ら！｣
｢おー！！！！！！｣
こうして、九大天使達の壮大な戦いが幕を開ける。
続く
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りぃけ(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください (2020年6月16日 9時) (
レス) id: 3303eaf66a (このIDを非表示/違反報告)
色彩(プロフ) - このような世界観のお話が大好きです！無理のない範囲でこれからの更新を頑張ってください！応援しています！ (2020年6月7日 10時) (レス) id: df025bf946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマノ | 作成日時：2020年6月3日 10時
