【d!】シアワセの日記 (ページ9)

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8.「再」ページ9

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sha「あー…暇やあ…。」

トントンとゾムが去ってからと言うと、書類が綺麗サッパリ無くなったそれほど使ったことがない自分の机に突っ伏していた。今日は他国との会議ということで大人しくするよう命じられているのだが、そんなの暇以外の何物でもない。

今回の会議にはぺいんとさんやらっだぁも来ると聞いたが、メインは最近できた…何やったっけ、なんかよう分からへん国がメインらしい。何やら建国から一年しか経っていないにも関わらず、発達力が凄く、もう俺らに並びかけているらしい。

皆その国の対応に手一杯で、ゾムは護衛体制に力を入れ、トントンは書類の整理、グルッペンは…何やっとんやろな。オスマンは十中八九外交のための準備。

ともかく、今暇な幹部なんて俺とあと…ショッピくんあたりか？いや彼奴もゾムのとこ居るか。大先生はどうせ女来るって分かっとるから気合い入れとるやろ。ロボロとチーノ、シッマも姉さん来るからって気合い入れとるな。

俺もゾムんとこ行こかな…でも働きたくないしな…と格闘していると、幹部特有のノック方法が聞こえてくる。何も仕事をしない俺に仕事しろとトントンが請求に来たんかと思い身構えるものの、その先に居た人物は俺の想像を遥かに超えた人物だった。

「よ、シャオロン。」

sha「に、に、

兄さん！！」

兄さん。俺の同期である第7期生で、本名不詳、年齢不詳、出身地不詳の物資部隊隊長。

他国から見て我々国がこれほどまでに潤っているのは他でもないこの物資部隊のお陰である。

一年中他国や地方に出向き物資、資材などを回収しているため城にいることは極めて少なく、二人、いや、ロボロを含め三人して幹部に上がったきり会ったのはきっと両手で数えられるくらいだろう。

然し、寮の部屋も同じ、訓練施設も同じ、実力も同じ程度だった俺ら同期三人の絆はかなり深い。だから俺がロボロや兄さんに嘘ついても一瞬でバレるし、ロボロの思考なんてもう読めるようになってきたし、兄さんが帰ってくるたびにこうして会って再会を喜んでいる訳だ。

sha「どーしたん？俺んとこに真っ直ぐ来るなんて珍しいやん。」

ni「いや、ちょっとやることがあってそれのついでやから。」

俺はついでなんか！？とキレるとケラケラと笑う兄さん。隣の部屋は一応ある兄さんの部屋、恐らくそこに用事があったんだろう。

ni「そーいやトントンがシャオロン呼んでた」

sha「いやサボってんのバレとるやん。」

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