【d!】シアワセの日記 (ページ8)

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7.「脅」ページ8

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＿＿コンコンコン、コン。

幹部特有のノック音が聞こえてくると、俺はハッとし大慌てで書類を纏めた。確認のため山を全部崩したまんまだったからだ。

時刻を確認すると指していた時刻は当たり前のように2時を過ぎていた。

アラームでも付けておけばッ…！！と悔やまれるが後悔先に立たず、怒られるとしよう。

そう諦めていたのだが…。いつになっても誰か入ってくる気配がない。不思議がって俺がドアに近付くと、後ろから風を切る音が聞こえ、俺は瞬時に察知し屈む。刹那、俺が居た場所の丁度頭の部分にサバイバルナイフが刺さっていた。サバイバルナイフを投げてくるということは…。

sha「なんの用や、“ゾム”。」

zm「なんや、おもんな。」

ちぇ、という表情でつまらなそうに不貞腐れる緑のパーカーを被った奴、ゾム。正式には「ボンベ・ゾム」だったか。まぁ彼奴の本名なんて置いといて、一つ言わせてくれと前置きした後、俺はブチギレた。

sha「『おもんな。』じゃないねんッ！！下手したら俺しんどったんやぞ！？」

zm「そんなんも避けれへんでなんで幹部やっとんシャオロン」

sha「避けれたわバカふざけんなよお前！！」

バンッ、と勢いよく机を叩いたときだった。後ろからゾム以外の何者かの殺気を察知し、俺はビクッと体を震わせながら後ろを振り返る。すると、そこには…

「ふざけんなはこっちの台詞じゃボケェ…！！」

sha「トッ…トントンッ！？」

後ろに居たのは粛清剣を持ったトントンで、いつの間に居たのか分からずただただ恐怖だった。音もなく入ってきたトントンの目的は分かりきっているが、これは俺だけではなく隣にいるゾムも対象ではないか…！？と思いバッとゾムの方を向くと、ゾムはにやり、と笑い、

zm「ふーん俺は既に提出しているぅ！」

とドヤってきた。しっかりとウザい。が、ゾムにかまっている暇なんぞ無く、トントンに今すぐ提出しなければどやされるどころの騒ぎではない。最悪命が危ない。

tn「ゾムにしては珍しく出してきたんよな、突然差し出してくるもんやからめっちゃビビったわ。」

sha「クッソ…！！まぁ俺もやってあるんやけど。」

音をたてて整っていく紙束をぽいっと渡せば、せっかく整えた綺麗な紙束はズレて汚くなってしまった。そりゃそうやろな、投げたし。トントンはというと、ゾムとおそろいのポカーンとした顔をしていた。

zm「シャ、シャオロン…やねんな？」

sha「お前終始失礼やな。」