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ベッドの上で瞳を閉じたまま



先ほど見た夢を巻き戻して、再生する。



そうした作業をしばらく繰り返してから



重い身体を起こした。















デスクにあるパソコンを立ち上げてキッチンへ向かう。



その途中でテレビの電源を入れれば



今日の天気は晴れだとかなんとか。



左上に表示された時刻を確認すれば



まだ朝の六時で。







...そんな早朝に、インターホンが鳴った。







コーヒー豆を片手にドアスコープを覗けば



見知った顔に...心臓がどきりと音を立てる。



どうしてここがわかったのか。



いや、場所はいずれ割り出されると踏んでいた。



わからないのは、アイツが今更ここを訪ねてくる理由。















ドアスコープを外から覗くアクア・グレイの瞳に



思わず後ずさって



たぶん、居留守は無意味だと知る。



案の定...次に外を確認したときは、



シャンパンゴールドが身を屈める瞬間で



不法侵入なんてたまったもんじゃないと



観念してドアを開けた。







「なんだ、やっぱりいるんじゃないか」



「...何の用?」



「久しぶりだな」



「......ここでは話せないってわけ?」







ドアノブの前にしゃがみ込んで



にこにこと胡散臭い笑みを浮かべて私を見上げる男を



とにかく入れと家に招き入れた。







「優しいな」



「寒い。入るなら早くしてよ」



「ああ、邪魔する」







入ってすぐ、ワンルームを見渡すなり



ちゃんと食べているのかなどと母親のようなことを言う。







「そんなこと言いにわざわざ?」



「いいだろ、四方山話くらい...三年ぶりなんだ」



「だから、今更ここに何しに来たのかって聞いてるんでしょ?」







こうして話している間にも



現状を把握しているのを私は知っている。



立ち上げたパソコンをちらりと見やったことも。







「......降谷」







そんな風に探らなくても聞けば答えてやると



そう、咎めるようにその名を呼べば



壁に立てかけてあったベースを見た降谷が



寂しそうに、笑った。







「悪い...相変わらずみたいだな」



「いいから。何の用なの」















降谷はそのアクア・グレイを鋭くした。















「......お前に、頼みがある」



3→←1.キス・ミー・クイック



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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ももこ(プロフ) - ひゆめさん» ひゆめさん、ありがとうございます!原作に影響がない程度に手を加えるのが大変でしたが、楽しんでいただけたならなによりです! (2019年3月8日 12時) (レス) id: 07d46402d1 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - キュラソー侵入出来た事、スコッチがノックとバレたのは何故か。内通者がいるから。って凄く興味深いです! 考察読んでる気分!面白かったです (2019年3月7日 1時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 明里香さん» 明里香さん、質問ありがとうございます!ベルモントというのはカクテルの名前の一つなんです。ぜひ調べてみてくださいね。 (2018年9月9日 1時) (レス) id: e5b9c1d740 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話のタイトルの「ベルモント」って何ですか? 「ベルモット」ではないですか? (2018年9月8日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももこ | 作成日時:2018年9月3日 10時

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