鬼灯の花を片手に 2 (ページ8)

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勝利の鎮魂歌ページ8

中央広場の兵士達の真っ只中に逃げ込んだ成蟜が声を張り上げる

成「嬴政！！こやつが嬴政だっ！！！殺せっ！！！」

しかし、突然現れた成蟜に面食らい誰も動こうとしない

信「A〜！！政〜！！！」

竭氏の首を剣に刺した信と山の民・バジオウ・シュンメンらがゆっくり近づいてくる

成蟜側の兵士達は息を飲む、敗北を悟ったのだ

成蟜は兄・嬴政を威嚇するが嬴政は全く動じずすぐ目の前まで歩を進めて行った

政「成蟜、お前は生まれの良さが人の価値の全てと勘違いしたただの馬鹿餓鬼だ、」

政「お前のような愚か者に決して王など務まらぬ」

政「世を知らぬ、人を知らぬ、だからお前は何時も一人だ、」

成蟜は泣きながら政に反論するも拳で殴りつけた

成蟜は兄の強烈なパンチに言葉を失う

政が成蟜を続けて何度も殴りつける、兄に殴られ動かなくなった成蟜、

政は勝利を高らかに宣言した

政「全員の命を保障してやる故、直ちに投降せよ！」

信「聞こえなかったのかァ！！！とっとと武器捨てて投降しやがれ！！！この戦ァ！！！」

信「俺達の勝利だァ！！！！！」

信の声に兵士達が声を上げて叫んだ、

A「(今回の戦で亡くなった兵士や山の民の人達よ…………………この叫びが聞こえていますか)」

A「(私達から貴方達への鎮魂歌です)」

―――――――――

壁「大王！！！よくぞご無事で！！！！」

王宮に戻り壁と河了貂と合流した、信が反乱が集結した事を告げた

政は王宮の有様を見て戦いの壮絶さを感じた。

玉座に腰を降ろして、「ふーっ」と大きく息を着いた

A「(よかった…………無事勝利に収まって……)」

皆の姿を見てAは涙を浮かべる

そして、安心して意識を手放した

意識を手放したAに聞こえたのは信や政達が名前を呼ぶ声だった