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3話 ページ4

男の子は、すばやく手をのばしてコンクリートの間にはえていた雑草を引き抜き、土ごと彼らになげつけた。


「うるさい!」

ひとりの男の子が、まともにそれを顔に受けてムセかえると、みんなが笑った。
それで私もつられて、笑ってしまったのだ

『コラっ!
そんなことしない!』


その子は天使の声をきいて少し躊躇したようだった。

すると、その子は立ち上がって自転車をおこすと、すらりとした脚をまわしてまたがり、
片足をペダルにのせる。


「A後ろ乗れ。」


『嫌よ。ルール違反だし。
それにもうついてるじゃん。』


天使がその子の誘いを断るとまたわっと周りが笑いだした。


若武。
おまえふられたなー。


ドンマイ


といろいろな所から声が飛び交う。

その子は怒った様子で、片手でハンドルのつけ根をにぎり、すべるようにこぎ出しながら、
男の子たちをふり返っていった。

「行こうぜ。動くポストに要注意だ。」

男の子たちがドッと笑って私を見、私はポカンとした。


天使がまたもコラっ!と叱っていた。

直後に、自分が赤い服を着ていることに気づいたの、まるでポストみたいな。

イヤミだっ!

私はムッとした。

天使がごめんなさい。と誤ってきた


あなたは悪くないです!と言いたいところだけどその子への怒りがマックスで言えなかった。

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ももんが(プロフ) - 更新ありがとうございます!この作品は私の生き甲斐になっています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月24日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
- おはようございます!! とても面白いです! そして、楽しいです!自分のペースで、更新頑張ってください! 楽しみにしています!  作者様も、体調に気を付けて、無理なさらないでくださいね! 応援しています! (2020年5月24日 9時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
シロップ - 凄く好みの作品でびっくりしました!これからも更新頑張って下さい!! (2020年5月23日 11時) (レス) id: f315a783e1 (このIDを非表示/違反報告)
マロマロ(プロフ) - この作品すごく好きです!更新頑張ってください! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 1787986370 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも頑張って下さい!待ってます! (2019年8月19日 12時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NONAME | 作成日時:2019年6月22日 23時

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