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アイスティーとカレー、その他2品 ページ1

『いらっしゃいませ、何名様でしょうか』

客が少なく暇をしていたある昼下がり、2人のアイドルがきた。


「2名だ」

メガネをくい、とあげる彼。

紅月の蓮巳敬人。


そしてその後ろでニコニコと私に微笑む彼は

fineの天祥院英智。



確か天祥院は体が弱かった…と思い出し、エアコンのあまり効かない隅の席へ案内する。



数分後、天祥院がこちらを見ながら手を挙げた。




『ご注文をお伺いします』

「アイスティー、カレーライス、ポテト、いちごパフェを1つずつお願いできるかな」

『アイスティー、カレーライス、ポテト、いちごパフェをおひとつずつですね』

「…そんなに腹が減っていたのか?珍しいな」

「敬人のぶんだよ?」

「…俺は昼食をとったから食べないと言っただろう」


天祥院が蓮巳をちらりと見て、こちらに向き直した。



「…じゃあ、…以上で」

『以上ですね』

「おい、まて、」


思わぬ展開になっているようで戸惑う蓮巳。

面白そうだったので、そのまま注文をとり厨房に帰ることとする。



前述した通り、客が少ない。

仕事をしつつ2人の会話に耳を向けよう。



「どういうつもりだ英智。そんなに食べられないぞ」

「ここのアイスティー、僕の好みでよく飲みにくるんだ」

「話を聞け」



さすがオーナーが品定めした紅茶だ。

天祥院に褒められるとは、やはりなかなかのものなのだろう。



「…そう怒らないでよ敬人。僕ずっと夢だったんだ。友達とこういうところで沢山注文して、喋りながらだらだら長居するの。」

「だからと言っても加減というものがあるだろう。2人だぞ?」



はぁ、と、蓮巳が頭を抱える。


さて、例のアイスティーを天祥院の元へ運ぼう。




『こちらアイスティーになります』

「ありがとう。…ねぇキミ、今暇?」


天祥院に声をかけられた。



『…まぁ、暇、ですね』

「僕らと一緒にピザパーティーをしようよ」

『は?』

「注文をしすぎだ、って敬人が怒るんだ。少し手伝ってくれないかい?」


美しいお顔でそう頼まれると断るにも断れない。


いや、断らないといけないのだが。

バイト中なのだから。



「おい英智。困っているだろう。すまんな、仕事に戻ってくれ」


蓮巳にそう言われ、仕事に戻る。



厨房から料理がだされたタイミングで、アイドルふたりのテーブルに運ぶ。


カレー、そしてピザを運んだ時、天祥院にまた声をかけられた。



「デザートをお願いできるかな」

『…かしこまりました』

───.→



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んぺ(プロフ) - yukiさん» そう言って貰えて嬉しいです!! (2022年9月23日 20時) (レス) id: 0d030e106e (このIDを非表示/違反報告)
んぺ(プロフ) - 水無月のぞみさん» ありがとうございます!亀更新ですが、良ければこれからもお付き合い下さい (2022年9月23日 20時) (レス) id: 0d030e106e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - とても七種がかわいかったです続きも楽しみです (2022年9月23日 17時) (レス) @page10 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 和みました。これからも更新頑張ってくださいね! (2022年9月5日 7時) (レス) id: 737353e60f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:んぺ | 作成日時:2022年7月9日 23時

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