依頼【剣心視点】 ページ24
あの喧嘩の一件以来左之は食事めあてで道場へ来る事が増え賑やかな日常が過ぎていく中である日、拙者にひとつ頼みたい事があると署長殿が道場に訪ねてきて
「相手が凄腕とわかってるんだから拳銃警官だってその時配置された筈でしょう、それなのに何で大被害に…」
「それが…どういう訳か拳銃警官は銃を抜く前に全員真っ先に斬られてしまったんです、かろうじて一命を取りとめ者の話しではまるで金縛りの様に体が突然動かなくなりその隙に斬られてしまったと──」
「二階堂兵法【心の一方】か。その男大方人を斬り続ける余り本来の目的も意思も失ってしまい血の色と匂いだけに心奪われてしまったのでござろうな」
『それはどうだろうな…奴は元から狂っちまってる』
「翡翠…この黒傘という男を知ってるでござるか?」
『何回か勝負を挑まれた』
しぶとい上に執拗いんだと深いため息をついている翡翠に皆信じられないといった視線が集まるなか拙者だけはまた知らぬ所で無茶をしていたとしり深いため息をつくが、放ってはおけぬと引き受ける事にした。
「聞いていたら谷さんも随分偉そうになりましたね、背中を貸して剣林弾雨からしょっ中守っていた幕末つの頃とはまるで別人の様ですよ」
「ゲッ!!」
『先日ぶりだな、谷さん』
「っ!藍龍まで!?」
署長殿達の会話の途中で部屋へと入るとその後に翡翠と左之が続く、拙者と翡翠に谷さんが左之を見た用心棒らしき男達が驚愕の表情で血の気が引いていくのが分かる。夜も更けて拙者と翡翠が将棋を指しているとその横で左之が話しかけてきた。
「さっきの二階堂兵法【心の一方】ってのはなんでェ?翡翠も黒傘を知ってるみたいな口ぶりだしよォ」
「拙者のは噂でござるよ、十数年前に聞いた噂」
『あいつは…幕末の頃から狂ってた、唯々人を斬りたい…それだけ。【心の一方】を喰らってまともに動けるのは…』
翡翠が何か言いかけた時何処からか悲鳴が聞こえ左之と共に窓を開けて外を見れば既に門番は倒れている。
「来るぞ!!最前列は拙者と左之で固める!翡翠は谷さんの傍に、他の者は後ろに続け!!」
皆が慌ただしく動き回るのを見ておろおろしている谷さんに左之がかかと落としをすると時計の鐘が鳴り響き皆が構え緊張が走る。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (5月19日 23時) (レス) @page34 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みはる | 作成日時:2021年2月28日 23時