喧嘩 ページ18
「まずはあんたの力試しだ一発ぶちこんでみな」
挑発する様な物言いの赤鉢巻の男に対し寸鉄を隠し持っていた男が殴り掛かる、卑怯だと訴える薫だが男達は元々隠し武器だと笑っている。
『ま、寸鉄に関しては確かに隠し武器だ』
「けれど、効果はないな」
そう言った翡翠と剣心の言葉に鉢巻の男の方に視線が集まる、その姿は傷一つなく男たちを睨んでいる。
殴りかかっていた男から僅かだが血飛沫が飛ぶ。
「全力だしたら弱いものいじめになっちまう、指一本で相手してやらあ」
そう言うと相手にデコピンを食らわせる左之助、それを受けた相手は地に伏せ意識を失ったのを見て野次馬は驚き唖然としている。激情した一人が仕込み杖へと手をかけるとその背後には翡翠と剣心が刀の柄を押し付けている。
「酔った勢いでの乱行なれば大目に見ていたが、仕込み杖抜くつもりなら拙者も容赦はせんよ」
『自由民権大いに結構、でも君達の場合自分自身を正すべきだね』
「『勘定払ってとっとと帰れ』」
二人の言葉に意識を失った二人を抱えて逃げ去って行く男達を見送ると妙が礼を伝えるも好きでやった喧嘩だと受け取らずにかえって騒がしくしたと謝罪していた。
「よう、剣客さん。手の怪我は大丈夫かい?」
『ん?ああ、ただ指が赤くなってるだけだ直ぐに治るさ』
「そうかい、なら良かったぜ。あん時そっちの剣客さんは自分が避けたら嬢ちゃんが血みどろになるとわかってて敢えて避けなかった、であんたはそれに気づいて銚子を受け止めた…違うかい?」
男のその物言い薫と弥彦の視線が翡翠と剣心に集まるが謙遜する剣心に対し『どうだろうな』はぐらかす、すると面白そうに笑い気に入ったから喧嘩を買わないかと行ってくるも互いに遠慮すると返すと町外れの
その夜破落戸長屋ではとある男達が密かに依頼が持ち込まれていた、緋村抜刀斎を倒して欲しい…と。
その志士名を聞き喧嘩好きな男が動き出した。
79人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (5月19日 23時) (レス) @page34 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みはる | 作成日時:2021年2月28日 23時