包帯幹部に衝突したら懐かれたんだが【文スト】【黒の時代】

自殺読本　五頁目 ページ7

安吾side




「坂口さん、こちらE-40611の書類です」




安「どうも」






今日のマフィアの仕事(潜入捜査)が終わったと思ったら今度は特務課の仕事






この忙しい日々が続く毎日を地獄と呼ぶのだろうか






いやそれよりもこの環境に慣れてしまった自分を憐れむべきなのか






仕事に追われ上司からのストレス




さらには能力者たちからのストレスに追い詰められた自分にはたった一つの休み所があった











「ふう…」






足を止めて一息つく






眼前にある看板に書かれているのは




“Bar Lupin”




まさにここは地獄の仏











さあ扉を開こう






きっとその先はいつも通り






常識知らずの友人と




極度の天然な友人が





今日も今日とて亜空間を作っているはずだ









そんないつもの光景に僅かな期待をしながらドアノブを捻る







そこには見慣れた背中が二つ













それをみて安堵したその時






一つだけ、いつもとは違うことが起きた

「鶴見先生！僕貴方の大ファンなんです！！」













いつも自‘殺を謳う彼が





興奮した様に電話越しの誰かに叫んでいた














「…は？？」









どうやら今日は、いつもよりも疲れて帰ることになりそうだ

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