包帯幹部に衝突したら懐かれたんだが【文スト】【黒の時代】

自殺読本　四頁目 ページ6

Aside




はい、結局私あの後百均行って原稿用紙買ってきました









探すのはもう諦めたんだよ…







まぁ諦めも大事って言うし







心機一転、原稿を頑張ろう！



















そう思いペンを取ったのだが…









やべぇ…











『ネタがない……』









いや致命的すぎでしょこれ










これ小説でも何でもなくただ自‘殺案纏めただけなんだから










ネタがないと始まんないじゃん











首吊り




溺死




クスリ




飛び降り




手首・頸動脈切り




飛び込み




ガス中毒




感電




入水







そこら辺は一通り出してしまったからなぁ…






えぇ…






どうしよう









さっちゃんにはさっき聞いたし…














…あっ、さっき言ってた自‘殺癖さんなんか知らないかな








そう思ってもう一度さっちゃんに電話をかける






ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ











まだいるよね？







《もしもし》












『やぁさっちゃん！』








《今度はどうしたA？》







『いやぁね？さっきの自‘殺癖さんってまだいる？』







《自‘殺癖…？》







『ほらあの始終死にたいって言ってる人』










《嗚呼、太宰のことか》






太宰…？






なんか聞いたことあるような…




…ま、いっか



《まだ隣にいるぞ》







『おぉ！それは良かった！』







《太宰に何か用か？》








『うん、続編についての意見を聞きたいなぁって』















《と言うことだ太宰》


















…ん？？




《「鶴見先生！？本当に鶴見済先生なのかい！？！？》







電話越しから元気な若い声が鳴り響く









やっべ此処壁薄いから明日隣の爺さんに怒られるかも







そんな未来が目に見えて呆れながらも笑って返した






この会話この人に聞かれてたんだぁ…



『うん、私が鶴見だよ』








そう言うと電話越しの彼は奇声をあげた






え、マジでこの人大丈夫かな






《「奇声じゃありませんよ

感嘆により思わず溢れた感動の溜め息です！」》






あ、はい










それにしても偉く元気だな






もともとそう言う人なのだろうか












そんな疑問を頭に浮かべていると、電話越しから衝撃の発言発言が届いた

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