包帯幹部に衝突したら懐かれたんだが【文スト】【黒の時代】

自殺読本　二十一頁目 ページ25

Aside




「…本当はわかっていたんです、織田作に迷惑がかかってるんだって」



「でも、まさかそれに嫉妬して子供じみた嫌がらせをする“大馬鹿”なんているはずがないと、
もっと自分には影響力があるのだと思って知らないふりを…」



「…なのに私は先生に、」





…この人、誰だろう




え、これ私に喋りかけてるの？？




てゆうか係長が大馬鹿って言葉に物凄く反応して震えてるんだけど




織田作ってさっちゃんのこと？




それより良い加減土下座やめてほしい





「太宰…」



『あ、さっちゃん。この人誰？』






「「え“…」」





やめてください係長、そんな目で私を見ないで




そこの土下座君もさ






「せ、先生？あの、冗談ですよね？」



『私は教師でも医者でもないし、君の様な出会い頭に土下座してくる様な知り合いはいないんだけど』



「…A、昨日何杯飲んだんだ」



『んー、確かさっちゃんの買ってきてくれたウイスキーを…』





どんぐらい飲ん…









……あ、







『…やっべ、どうしよ。全部飲んじゃったよ』





今日の酒がない…！





「それは大変だな(Aの発作が出る)」



『さっちゃん、後で酒屋行かなきゃだよ』


「わかった」





酒がないなんて一大事だ





「先生…いや、鶴見さん」





土下座君の目が光った気がするがそんなことよりも酒だ(至って真剣)





『何ー？』





今日は何飲もうかな〜




テキーラ、ビール、いやカクテルも…








「日本酒はお好きですか？」

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