包帯幹部に衝突したら懐かれたんだが【文スト】【黒の時代】

自殺読本　二十頁目 ページ24

Aside




目を覚ましたら、いつもの光景が広まっていた




狭苦しくて、乱雑な部屋




…要するに汚部屋だが




いつもと違うことといったら、少し頭痛がすることだろうか





『二日酔いなんて珍しいなぁ』





もう何年もしていないはずだ






いつも通りの日だ




いつも通り、スーツ一式を着て




いつも通り、髪を整えて




いつも通り、マフィアビルの本部まで出勤する





『おっはよー！さっちゃん！』



「あぁ、おはようA」





いつも通り、同期と会話して




いつも通り、仕事をする…








…ん？？





『え、あれ？仕事が、ない？？』





常時どこぞのブラック企業かおまけにつもりに積もってる書類の山が何一つとしてなかった




驚いてさっちゃんのデスクを見てみるも、彼のデスクにも書類がない




＿＿＿まぁ元々彼は外に出る仕事の方が多いのだが＿＿＿




それにしても何もない






『あ、あのぉ…』





今日の業務内容を確認しようとしてここの係長＿＿＿上司に声をかけるのだが、なぜか顔をそらされた





『え“…』





私、何か嫌われるようなことしたっけ…





「その、だな鶴見君、…今まで、すまなかった」





ん？？




え、マジで何が起きている？？




私昨日酔っ払って何かした？(正解)











ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ





シンとした室内に鳴り響くその音は、救世主のようにも思えた

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