Blessing ページ38
私はずっと独りだと思ってた。
一生孤独で生きていくんだ。
そう信じて疑わなかった。
周りのことを信頼して無かった。
周りから愛されてないと、
完璧じゃないといけないと、
ずっとそう思ってた。
けどそれは違った。
私は周りからちゃんと愛されてた。
私ね、あの後家族に電話したの。
私はお父さんの会社継がないって、
やりたいことができたって、
初めて喧嘩したよ。
お父さんとお母さん激怒したよ、
怒鳴りあったよ。
でもね、分かって貰えた。
お前がそうしたいならそうしろ。
そう言ってくれたよ。
家族は悪い人なんかじゃなかった。
私が分かろうとしなかっただけ。
歩み寄ればこんなにも優しくて分かってくれる両親だった。
私は愛されてたんだ。
いや、私だけじゃない。
みんなちゃんと愛されてる。
きっと誰かに必要とされてる。
いらない人間なんて存在しない。
生き抜くためならば、
何かを棒に振っていい、
水を差していい、
煙に捲いていい、
油を売っていい、
現を抜かしていい
そうして生きて欲しい。
生きてればかならずそれがわかるから。
今、辛い人いると思う。
生きてていいのかって不安になることもあるかもしれない。
でも、絶対に生きて欲しい。
命を絶たないでほしい。
それは尊い命だから。
大丈夫だよ。
私がそばにいるよ。
私は今幸せだよ。
だから君に幸せのおすそ分けするね。
Blessing!!!
─END─
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作者名:甘宮様 | 作成日時:2024年2月4日 19時