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祝福32 ページ33

太宰「おめでとう。すごく鮮やかだったね。」

拍手をしながら太宰さんが来た。

『・・・太宰さんのお陰です。』


さっきみんなか手を合わせてくれた時、太宰さんが囁いて言った。

太宰【・・・Aちゃん、賢治くんが出した瓦礫をつかうんだ。】


あの指示がなければ私は恐らく今頃死んでいた。




私は自分の体を見てみる。


私の体は血だらけだ。



でも、



前まではただそこに怪我があるとしか認識できなかった。






今はその傷が勲章のように感じられる。








この体が愛おしく感じる。











『みなさん。』






私は震える声で尋ねた。









『私は、生きていてもいいんですかね。



ずっと、


ずっと、自分に嘘をついて、


みなさんにも嘘をついて、


私は・・・』


敦「菜月さん・・・・
僕は、いえ僕らは、



菜月さんに、普通の生活を送って欲しいです。



よく食べて

よく眠って

よく遊んで

よく学んで

よく喋って

よく喧嘩して

普通な毎日を暮らして欲しいです。

例えAさんが、

泣けなくても

笑えなくても

完璧じゃなくても

何もなくても

自分のことを愛せなくても

愛されなくても

・・・・それでも生きて欲しいと思います。」






『なんで・・・・!そんなに優しいの・・・みんなは・・・・』




乱歩「それはねAちゃん、簡単な事だよ。」


耳につけたインカムから乱歩さんの声がした。


乱歩さんは探偵社にいて指示出し担当だ。




乱歩「人は君が思う以上に君のことをよく見てる。」



太宰「・・・乱歩さんの言う通りだよ。


Aちゃんが実は私の書類ちょっとだけやってくれてるとか、」


与謝野「妾が疲れてたら饅頭を机に置いてくれてたり、」


賢治「僕がお腹すいてたら机にクッキーを置いてくれたり、」


国木田「コーヒープロセッサーのコーヒー豆を入れ替えてくれてたりな、」


谷崎「僕が紙で指切っちゃった時に絆創膏くれたり、」


鏡花「私が悩んでたら相談に乗ってくれたり、」


敦「僕が元気無かったらさりげなく元気づけてくれたりします。」






乱歩「・・・・僕の好きなお菓子、いつも買ってきてくれるよね、君は自分が思ってるよりも人に好かれてる。

それは君が周りのことを思って行動しているからだ。」

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作品ジャンル:泣ける話
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作者名:甘宮様 | 作成日時:2024年2月4日 19時

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