祝福25 ページ26
『なに・・・なんで・・・なん・・・でよぉ・・・』
口の中に涙が入ったのだろう。
塩の味がする。
次にした味は──────
鏡花ちゃんと食べた、イチゴのクレープの甘酸っぱい味。
『・・・・鏡花ちゃんと一緒に初めてクレープ食べた・・・・すごく美味しかった・・・』
『太宰さんはふざけてるようで・・・いつだって、私の心配をしてくれてた。』
『与謝野さんはこんな私を叱ってくれた。』
『賢治君は、仲間がいるよって教えてくれた。』
『社長も、私のSOSに気づいてくれてた。』
『芥川君も、私は幸せなのにそれに気づいてないって教えてくれた。』
『まだ乱歩さんや敦君、国木田さんや谷崎さんは、特に思い出はない・・・・中原さんたちポートマフィアとだってそこまで仲良くない!でも・・・・
・・・でも・・・・
一緒に・・・いた・・・い・・・』
私の目から更に涙が溢れた。
なんでよ
なんでよ
なんで私をここまで・・・・
ここにいたいって思わせてくれたの・・・!!
32人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘宮様 | 作成日時:2024年2月4日 19時