祝福11 ページ12
任務が思ったよりも早く終わった。
国木田さんに電話でそう報告した。
そしたら、
国木田「そうか、ではたまには鏡花と2人で遊んできたらどうだ?」
と言われた。
国木田さんがそんなことを言うなんて、
ちょっとびっくりした。
それを鏡花ちゃんに伝えたら行きたいところがあると言われた。
クレープ屋だった。
『なんか意外かも!お豆腐好きだって言ってたよね!』
鏡花「・・・クレープも好き。菜月さんに食べて欲しかった。」
『え!?本当!?嬉しいな!』
いつもより少しだけ高い声を出す。
完璧だ。
私はシンプルなのが好きなので王道のイチゴを頼んだ。
鏡花ちゃんはなんか凄い豪華なの頼んでた。
あの細い体のどこに入るのだろう。
鏡花「イチゴ・・・好きなの?」
『うん、大好き。』
広場のベンチに並んで座り頬張る。
・・・おぉ、普通においしい。
家柄でクレープを頼むのは初めてだったが・・・
普通においしいな。
鏡花「・・・良かった。菜月さんが笑ってくれて、」
『えぇ!?なんでー!私そんなに暗い顔してる?』
わざとおどけたように口にするが、私は全く自覚がない。バレるはずがない。
鏡花「・・・1人でいる時いつも辛そうな顔してる・・・」
まじか。
自覚ないからなー。
『心配してくれてありがとう!でも私は平気だよー!』
鏡花「・・・それならいいけど、」
・・・平気なわけないじゃん。
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作者名:甘宮様 | 作成日時:2024年2月4日 19時