いらない 知らない 求めてない！！【文スト】

第6話 ページ7

『ふぅ・・・ふぅ・・・けっこう・・・たいりょく・・・つか・・・うなぁ・・・』

幼児の体であるため喋り方は幼児の私。
でもこの体ワンチャン前世の体より全然動けるよ。子供ってすごいね、


私は涼しい園内にもどり教室に入る。
流石に疲れたし休もっと・・・・


？【おい！！それはおれのくまさんだぞ！！！！！】

園内に怒声が響き渡る。

ん？なになに事件？

野次馬根性が働いたので私は声のする方に行ってみることにする。









それは隣の教室からの声らしい。

何人かの園児が声につられてやってきていた。


部屋の中心にはクマのぬいぐるみ。(かわいい)


そしてそのクマを挟むようにして2人の園児。


・・・おいおいおい、

まてまてまてまて、

お前ら本当に園児か？



1人は黒い帽子をかぶっていた。(園則違反？)
なんだか洒落てるガキ。チビ。

もう1人は顔に包帯を巻いていた。中二病発症してる？まだ君5歳児だよね？



その2人がくまさん人形をはさみあっている。
チビは中二病のことをにらんでおり、中二病は少し怯えている。

チビ「これはおれのだ！」

中二病「・・・ちがうよ！これはぼくがさきにみつけたの！！」

中二病は頑張って言い返している。



ははーん・・・
ルナちゃん理解したよ。
あのくまさん人形はおそらく幼稚園のものだ。
そしてそれをどちらが遊ぶかで揉めている。
はっ・・・所詮はガキだ、喧嘩原因かわいいかよ。

前世なんてやばかったよ・・・
私は特にいじめられたことないけどクラスメイトがどぎついいじめ受けてて、ある日壮絶な喧嘩になったんだよ。あれは怖かった。


チビ「はっ、おまえみたいなじみなやつはこれであそぶけんりないぜ！」

どういう原理だよ。

中二病「・・・ちゅーやくんも、せがひくいよ・・・。」


お、なかなか鋭いね、クマさん人形に身長関係ないと思うけど、

あ、チビがキレた。
めっちゃ顔真っ赤にして中二病に近づく。

・・・まって、これやばくね？


チビは中二病に近づき、小さな拳を振りあげ────────

第7話→←第5話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す