いらない 知らない 求めてない！！【文スト】

第27話 ページ28

まぁあの後溢れ出る殺意を抑えている間に入学式は終わった。


・・・確かあの女子2人家のお父さんの会社とかなり大きな取引してる会社の子供だよね・・・よし、取引辞めるように言おっと、



私は体育館から出る人の群れに巻き込まれるのが嫌だったので全員出るまで待ってから一足遅れて体育館を出る。

体育館と校舎を繋ぐ廊下を通ればもう1年の教し

「おい！！！なんか言ったらどうなんだよ！」



おっと？
なんだなんだ？
てかなにかデジャヴ感じるよ私。

ハル「だから・・・」



おぉ！！？
今ハルの声がしたよ！？
この私が間違えるはずがないハルの声だ。
ちなみに間違えるようなことがあれば自害するわ⇽

そうだ！
思い出した！
確かハルは入学式が終わったあと上級生に絡まれている1年の子を庇って殴られちゃうんだ！


まって緊急事態。
マジの緊急事態発生。
迷恋のストーリーだと殴られた直後たしか中也と太宰が来て不良をボコすんだよ。
で、助けた子と仲良くなって・・・

確かにストーリー通りに進めた方がいいのかもしれない。
でも私はハルに傷1つ付けたくない。
だってさ！殴られんの顔だよ！？ねぇ！？
ハルの美しすぎる顔殴るとかまじで信じらんない！



前世の時は殴られた瞬間まじでゲーム機ぶっ壊してやろうとおもった⇽

でも私はこの先の未来を知っている。
・・・知っているのに動かないのは何も知らないのよりもタチが悪い。

ハルのとある名言だ。
私は一生ハルを信仰しながらこの世界のピンチから守り抜くと決めたのだ。

今こそその使命を果たすとき！

私は身をひらりと翻して体育館裏に向かうのだった。

第28話→←第26話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す