第13話 ページ14
さて、結局おままごとは諦め3人で外にあるベンチに座りお喋りすることにした。(私の隣にどちらが座るかでまたもめ始めたので私が無言で真ん中を陣取ったのは言うまでもない)
『えっと・・・そういえばふたりのなまえきいてなかったね・・・』
中也「おれはなかはらちゅうやだ!」
太宰「・・・だざい・・・おさむ・・・」
中原中也に太宰治か、
・・・なんかどっかで聞いたことある気がする。
なんだっけ?
喉元まででかかってるんだよなぁ・・・
太宰「ルナちゃんおそとでもえほんよむつもりだったの?」
私の右手には先程読もうとしてた本。
中也「まじかよ・・しんでれら?」
太宰「さっきおままごとでやろうとしてたおはなしだね、すきなの?」
『うん、わたしがまえいっただいすきなひとににてるんだ、』
太宰「・・・ルナちゃんは、このえほんのおうじさまみたいにつよいひとがすきなの?」
『えっとねー・・・つよいひと・・すきだよ、だーいすき』
もちろんハルの事だ。
ハルは強く優しく美しい。
本当に私がだいすきな人だ。
太宰「・・・ルナちゃん!」
いきなりだざいくん・・・太宰君が大声を出したので驚く。
太宰「・・・ぼく、つよいひとになるよ!」
『は?・・・そっかぁ・・・』
・・・はい?
なんで?
中也「おいまて!だざいがつよくなるっていうならおれはだざいよりももっと強くなる!」
ん?なんで?
どうした2人ともいきなり。
太宰「・・・!なら!ぼくはちゅーやくんよりもっともーっとつよくなるもん!」
中也「へっ!ならおれはだざいよりももっともっともっとつよくなるぜ!」
『・・・ふたりともどうしたの?』
中也「ルナにはわからない!おとこのたたかいだ!」
太宰「ルナちゃん・・・ぼくつよくなるから!」
太宰君に手を握られた。
は?てぇちっちゃ、かわよ、目覚めそう⇽
でも私はその時の太宰君の真剣な表情が忘れられないのだ。
102人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山本ル腐る(プロフ) - 甘色様さん» 私も文ス ト関連の夢小説を書いているのですが、良かったら合作しませんか?? (2月18日 14時) (レス) id: 8136df97a8 (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 山本ル腐るさん» ありがとうございます!泣めっちゃうれしいです! (2月1日 21時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
山本ル腐る(プロフ) - すごいいい作品だ……めっちゃ好き(๑♡∀♡๑) (2月1日 21時) (レス) @page12 id: 8136df97a8 (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - くまのんさん» ありがとうございます!嬉しい! (1月30日 18時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
くまのん - 超好みです!毎日更新楽しみにしてます!!! (1月30日 17時) (レス) id: d0f6523921 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘宮様 | 作成日時:2024年1月15日 17時