いらない知らない求めてない！！【文スト】 (ページ2)

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第2話ページ2

『あぁ・・・ハルちゃんに会いたい・・・あわよくば友達になって恋人になって・・・』

これが最近の私の口癖である。
終わってる？知ってる。

でも本心だ。
私の本業はニート。
高校生という花の時代に青春などそっちのけにひたすら家に引きこもりゲームをし、ラノベを読み、たまに薄い本を読む毎日。

そんな毎日に私は微塵も執着などない。
・・・転生・・・したいなぁ・・・

”転生”
それは前の私であれば知識として知っており右腕がうずうずするただの知識でしか無かった。

しかし今のハルを知ってしまった私からすれば憧れの対象でしかない。
転生したい。
そしてハルに会いたい。
そして会話をしたい。
友達になりたいし、hshsしたい。ごめん半分嘘。

自堕落生活しか出来ない現実にいる意味なんて分からないし、

私は考えるのも面倒になってきてベッドに寝転ぶ。暗い部屋の唯一の光を放つテレビには私のハルが照れている様子が写っている。
さっきまでプレイしてたからだ。
あぁ・・・てぇてぇ。

しかし直ぐに画面は移り変わり登場したのは確か人気ナンバー1の・・・誰だっけ？

ハル以外まじで興味無いから名前も知らないや。えっと・・・誰だコイツ。

ちなみに迷恋はかなりマイナーな部類の乙女ゲーである。Amaz○nの通販で見つけてテキトーにポチッた。

そしたらこの神作だ。(ヒロインのみ)

ちなみにその道の人にはかなり支持されているとか。・・乙女ゲーのその道ってなんだよ・・・

あぁ・・・・なんか頭が重い。
なんにも考えたくない。

『あぁ・・・転生したいなぁ・・・』

・・・こんなこと考えてないで寝よ。

目が覚めると白い空間にいた。

部屋では無い、空間だ。

真っ白で何も無い、真の無の空間。

私はそこに浮いていた。
着ているのは白のジャージではなく1着だけもっている(2ヶ月に1度買い物に行く時にしか使わない)私服だった。

『・・・夢か。』

ぼんやりとつぶやく。
見るならもうちょっと特になるような夢ないのかな。ハルを出すとかさ、もっとあるじやん。なんでまたこんな白いところに・・・

【おぅおぅ、迷える子羊よ、】