第9話 おにく ページ10
『はぁ〜......』
あれから全ての質問に『あのチビ...中原中也と偶然会って、そしたらなぜか連れ去られたんですよ!私は何も悪くありません!』で答え続けた私......自慢したいくらい頑張ったよ。
結局説教も受けたし、仕事倍になったし!!
で、今やっと昼休憩!
「君も大変だねぇー」
『ら、乱歩さん!分かってくれますか?!』
「まあ、Aちゃんの現状は可愛そうだと思うよ。悪いの君じゃないしね。でも僕は興味ないからしーらないっ!」
『で、ですよねぇ〜......』
うん、知ってた。
乱歩さん動かせるの社長だけだもんね。
「でも、僕から一つアドバイス。君、今すぐ逃げたほうがいいよ!」
『......はい?』
逃げる、とは?
もしや敵襲?!
確かに後ろからただならぬ気配が.......
「アンタも昼休憩だろ?」
「うずまきで一緒に女子会しましょう!」
「じょしかい......楽しそう」
......なーんだ!ただの探偵社の女性陣じゃん!
女子会とかちょーたのしみなんだが?!鏡花ちゃんまでいるとか最強だよね!!
与謝野さん、はちょっと怖いけど。
『勿論私も参加します!』
「まあ!嬉しいですわ!では、中原中也さんと貴方の関係について、じっくり聞かせてもらいますわね!」
『......はい?』
え、今なんて言ったナオミちゃん。
やっと開放されたっていうのに、また地獄にもどれと?
もしかして......この子死神かなんかですか?!(違います)
いや、早まるな私、死神なんて存在するかどうかも怪しいところ。
つまり、私を密かに狙っている敵対組織のスパイ!!(全く違います)
「じゃあ行きましょうか!」
『いやあああああああ!!!!!』
『うへぇ......』
嫌すぎて全速力で逃げてきました。
っていうか何で女子ってあんなにお姫様抱っこに敏感なんだよ!?
うずまきは行けないから、別のカフェ寄るか......
あ、あそこのカフェ、めっちゃオシャレ!
よし!あそこで夢小説読むついでに、紅茶でも飲もう!
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか」
『一人で......』
「今、大変混み合っていて、相席でも良ければご案内するのですが」
相席......夢小説読めるかな。まあ、向かい合わせならバレないか!ごめんなさい相席になる人!
『大丈夫です!』
「では、こちらの席にご案内します」
『はい!......え、』
「......よお、偶然だな」
なぜ私の全ての不幸の原因がここに?!
『ごめんなさい返せ』
「なんかデジャヴだな」
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おにく(プロフ) - 青鯖と蛞蝓さん» ありがとうございます!カッコいいですよね、太宰さん! (3月21日 10時) (レス) id: 87b40d126e (このIDを非表示/違反報告)
青鯖と蛞蝓 - めちゃくちゃ面白いです!太宰さん最高……… (3月20日 11時) (レス) @page27 id: 09bc7e3967 (このIDを非表示/違反報告)
おにく(プロフ) - 名無し60099号さん» ありがとうございます!そう言ってもらえるとやる気出ますね〜。今後もよろしくお願いします! (3月13日 15時) (レス) id: 87b40d126e (このIDを非表示/違反報告)
名無し60099号(プロフ) - いつもひっそりと見させていただいてます!最初から面白さ全開でいつも更新を心待ちにしています!!今回も最高に面白かったですwww (3月13日 8時) (レス) @page25 id: 64f76c54cb (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 甘色様さん» えぇ!?そうなんですか!?ありがとうございます……!お互い頑張りましょ! (2月26日 21時) (レス) id: 09395bcd27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘宮様 x他1人 | 作成日時:2024年2月25日 19時