夢主あるあるが適用されない件【文スト】

第3話　おにく ページ4

誤解しないで欲しい。

私は決して「職場のイケメンに好かれちゃったぁ♡私ってば罪な女♡」とかいう
夢小説だと絶対に後でボコボコにされるタイプのぶりっ子キャラではない。

いやぁ、確かに私は夢女だよ？愛され系大好きだよ？でも現実も大歓迎かというと違うわけよ！

だからさー......


『仕事やってください！！』

「しょうがないなぁ〜......今日も可愛い」


『邪魔です。どいてください』

「他人の仕事の邪魔って楽しいね！......Aちゃんの背中あったかいなぁ」


正直いい加減にして欲しい(切実)

ていうか、小声ってここまで聞こえるもんなのか。
太宰さんのせいで私の最高夢女ライフの楽しさが半減したんだよ！！
マジ一生許さんかんな......は◯もとかーんnｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝｯ


「ねえねえAちゃん、このあと暇？」

『ナンパみたいな声のかけ方しないでください』


会計をしながら、いつの間にか近くにいた太宰さんを睨みつける。
「怖いなぁ」とか言ってヘラヘラと笑う太宰さんに、尊敬の意さえ湧いてきた。
メンタルの強さでギネス世界記録更新しちゃうんじゃなかろうか。
今度応募しとこ。

無事会計を終えた私はうずまきを出た。
太宰さんが流石に外までは追ってこないことを願いながら。

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