夢主あるあるが適用されない件【文スト】

第17話　おにく ページ18

「とりあえず、国木田さんに連絡しましょう！」

『そうだね。太宰さんが見たかったことも言わなきゃだし。太宰さん、』


振り向いた先には太宰さんは居なかった。

慌てて前を向くと少し先に太宰さんらしき後ろ姿が......


あの人怒られたくないからって逃げたな？！


「あれって、太宰さんですよね......」

『敦君』

「分かってますﾆｺｯ」


わあ、清々しいほどの黒い笑み。
敦君は怒らせないようにしとこ。


それから数秒もしない内に、敦君は何やら五月蝿い太宰さんを引きずって帰ってきた。

「私は忙しいんだ」とか言ってる......

うん、やっぱ殴っていいよ、敦君！

『太宰さん、電話して下さい』

「えー、どうしよっかな〜！Aちゃんがどうしてもって言うなら」

あー、コイツ末期だわ

『敦君、お願い』

「あれ、お願いする相手がちが、いったぁぁぁいっ！！いたいいたいいたい！！」

「電話してください太宰さん！！」

「敦君？！私上司！！」

......私達緊急事態に何やってんだ。

ポチ

プルルルル

〈国木田だ。何だ〉

『太宰さんが見つかりました』

〈何だと、〉『それと、』


『誘拐事件起きたので、助けてきます⭐︎』

〈は？どういうこと〉

『では！』



よし、これでいっか。


『二人とも何でこっち見てんですか』

「いや、国木田さんに後で怒られるなって」

『まあ、人助け優先なので！』

「...........そういうとこだよ」



......そろそろコメントしずらいから聞かなかったことにして。


『じゃあ、行くぞ諸君！』


プルルルル

おい誰だ。この良い雰囲気壊す奴は。

『はい私です』

「おい反対側の道見ろ」

反対側の道......？



『全く見覚えのない橙色の髪の人なら居ますが』


「誘拐事件の調査だろ？俺も協力す」『結構です』


「いや、あの女の子、うちの傘下の会社の社長の娘なんだよ」

「中也がいるのは不満だけど、それなら一緒の方がいいよ。いい戦力になる」

「ええ、マフィアと一緒なんですか〜」



修羅場になっちゃったなぁ〜(遠い目)

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