第12話 甘色 ページ13
さて、どうもAです。
今日は探偵社員として依頼に行きます。
今回は探偵社の天使こと宮沢賢治君と2人で任務に向かいます。
今回の任務は商店街の本屋で多発している万引き犯の確保。
なんでも被害が3件続いて商店街も無視できなくなったらしい。
『えっと…………この時間帯だよね?来るの』
「はい!そう聞いていますね!」
今回は先に客として本屋に紛れ現行犯逮捕だ。
今の時間帯に来るらしいが…………
「まぁ気長に待ちましょう!」
賢治君は農業に関する本を読み始めた。
『おっ、偉いね〜読めない漢字があったら呼んであげるよ〜!』
「はい!」
私は特に読みたい本もなかったので賢治君の本を覗き込む。
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原料によって三要素の含有量は若干変わりますが、リン酸とカリの含有量はわずかで窒素の含有量が多く、有機を代表する窒素肥料です。
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うわぁ()
漢字いっぱいなにこれ…………
リン酸?リンちゃん?
有機?
『賢治君こんな難しいの読めるの…………?』
「え?難しいですか?これ?」
はい、
今のかなり心に来ました。
あれね、
頭いい人に悩んでる問題点これ簡単じゃね?って言われると傷つくのと同じ原理だ。
しかもこの子無自覚だ。
年下(14)に負ける私(22)って…………
「……………Aさん、あの人ですかね?」
『え?』
「右ですよ」
私達から見て右にいる男性。
かなり大きめの手提げ袋を持っており怪しさ満点だ。
事前に店員さんに見せられた写真の男だ。
手提げ袋に料理の本を……………いれた!?
賢治君が男の手を掴む。
男は掴まれる寸前に気づいてよける。
そして私達が探偵社だときづいたのか
そのまま逃げようとす…………って足早!?
待って足早くない!?異能!?
多分その男は秒速1メートル位の勢いで店を出ていこうとする。
そりゃ捕まんないわけだ。
『賢治君!追って!』
私は店員さんにごめんなさいと心の中で謝りながら辞書に触る。
異能力─【サーカス】─
次の瞬間私の手にあった辞書は万引き犯の脳天に出現する。
これが私の異能だ。
触れた対象を任意の場所にテレポートする。
そのまま(かなり重めの)辞書(の角)が万引き犯の脳天に直撃。
おそらく相当の痛みで万引き犯は倒れた。
…………ふっ、これが頭脳戦よ(ドヤ顔)
※異能力名は中原中也さんのサーカスからお借りしました。
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おにく(プロフ) - 青鯖と蛞蝓さん» ありがとうございます!カッコいいですよね、太宰さん! (3月21日 10時) (レス) id: 87b40d126e (このIDを非表示/違反報告)
青鯖と蛞蝓 - めちゃくちゃ面白いです!太宰さん最高……… (3月20日 11時) (レス) @page27 id: 09bc7e3967 (このIDを非表示/違反報告)
おにく(プロフ) - 名無し60099号さん» ありがとうございます!そう言ってもらえるとやる気出ますね〜。今後もよろしくお願いします! (3月13日 15時) (レス) id: 87b40d126e (このIDを非表示/違反報告)
名無し60099号(プロフ) - いつもひっそりと見させていただいてます!最初から面白さ全開でいつも更新を心待ちにしています!!今回も最高に面白かったですwww (3月13日 8時) (レス) @page25 id: 64f76c54cb (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 甘色様さん» えぇ!?そうなんですか!?ありがとうございます……!お互い頑張りましょ! (2月26日 21時) (レス) id: 09395bcd27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘宮様 x他1人 | 作成日時:2024年2月25日 19時