何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ― (ページ13)

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サ「名前を教えてください」

？「嫌だと言ったら？」

『どつく』

サ「まてまて、落ち着けA」

サ「会話することも拒否するなら...
　縄をほどく義理もありませんね」

？「ま...まて...！本当に食い込んでいるんだ...！
　縄が...！わかった...少しだけなら話してやる...」

は？ちょっろ...

サ「職業を教えてください」

？「職業は...その...なんだサラリーマンだな」

サ「...その服装で？」

？「...うっ...！」

『人は見た目で判断しちゃいけませんよ
　人は見かけによらない、って言いますし
　ゆっくり見ていけばいいんですよ内面なんて』

サ「そう...だな。でもやっぱり...」

サ「『囚人服みたいですね/だよね』」

？「バカめ...舎房着にこんな柄はない...！
　パジャマは縦シマだしな」

サ「...随分詳しいんですね」

？「...！！テメェ...！罠か...！」

『いやあんたが勝手に自白したんでしょ』

シ「ふむ...なんだか疲れる人ですね」

？「確かにちょっと長い間人から
物を借り過ぎて捕まったさ」

ケ「窃盗犯...ね」

はい、違いますねー殺人犯ですねー
目がもうあれだもん、あれだよあれ。うん。

？「あんただってゲームとか
借りパクしたことくらいあんでしょ！
　だが...模範囚として真面目に過ごしてたんだ！なのに
　突然こんなところに連れてこられて...！」

サ「ちなみに模範囚として
真面目に過ごしてたっていうのは？」

？「ほんとに決まってんでしょ！」

サ「いや、あなたじゃなくて...」

『あ、私？』

こくこくとサラちゃんはうなずく
かわいい。

『ほんとだから大丈夫』

サ「そうか」

？「あんた意外といいやつね」

『どーも』