滑り込み。【sou】 ページ4
《まもなく3番線に電車が参ります》
電光掲示板と同じ言葉が、頭上のスピーカーから降ってきた。
7時40分、その扉が開き、多くの社会人や学生の流れに逆らう事なく電車に乗り込んだ。
そして、周りと同じようにスマホをいじる。
ポロロロロロロ…。
この音が鳴れば、扉は閉まり電車は動く。ガタン、と揺れれば、完全に電車の椅子に身を任せていた隣の人の体が動く。
沢山の人が電車に乗るわりには私の座る前辺りには誰も立たない。そもそも、小さな駅からでは、乗る人が少ないのだ。
「あ、すみません。……ごめんなさいっ」
気弱で聞き覚えのある声が聴こえ、弾けるように上を向いた。
___涼風爽、クラスメイトだ。
ふーっと肩で息をして、やっと落ち着けたのだろう彼は、やっと私に気づく。
「あ、そういえばAさん同じ電車だったね。おはよう」
そういえば、なんて私は知らない。気付かないうちに彼は私の事を見つけてくれたと思うと、なんとも言いがたい感情的に包まれた。
揺れる髪が一部、ピョンと跳ねている。
「寝癖みっけ」
「ゑ、どこどこ?」
もう少し、このまま揺られていたい。痛んでいた胸の内も、今は癒えている気がする。
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絵鞠(プロフ) - 千海さん» リクエストありがとうございます。僕も沢山書けるし、ご希望に寄り添えるし、一石二鳥!ありがとうございます! (2022年3月27日 19時) (レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
千海(プロフ) - コメント失礼します。いろんな歌い手さんのお話が詰め込まれてて、すごく好きです!リクエスト等受け付けたりされていますか?されていたら、反応集みたいなので「抱きついてみた」お願いします!されていなかったらすみません。長文失礼致しました。 (2022年3月26日 18時) (レス) @page17 id: b4c51071c3 (このIDを非表示/違反報告)
絵鞠(プロフ) - ぴったり1’000hitになった瞬間を見れました。面白いですね嬉しいです。 (2022年3月20日 20時) (レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵鞠 | 作成日時:2021年8月18日 15時