不意打ちハグ。【mfmf】 ページ19
「ふーっ。あともう少し頑張ったら終わるかぁ」
自室でパソコンと向き合っている僕には可愛い彼女がいる。
A。何もかもが愛おしく感じられる僕の彼女。
早くAを、思いっきり抱きしめたいなぁ。
ずっと耳に当てていたヘッドフォンを少し外した。
かたん、と物音がする。
「まふ君、好き」
僕が一番好きな声で、囁かれ、同時に誰かに抱きしめられた。
「A」
僕の一番好きな人。
「えへへ、びっくりした?」
「ちょっとだけね。何か言ってた?」
さっき聞こえた事は内緒にしておこう。
「う、うん」
「なんて言ったの?聞こえなかったなぁ」
優しく言うと、顔が一気に赤くなった。
可愛い♡
椅子を回し、角度を変えてAと向き合う。
「なんて言ったの?」
「な、内緒!」
「僕に言えないような事?」
そこまで言うと、Aは俯いてしまった。
あ、耐えてる。可愛いなぁ。
もっと意地悪したくなっちゃった。
「ひゃっ」
Aの腕を引っ張って僕の腿に乗せる。
きゅっと抱きしめると小さくなって。
ほんと、僕の気持ちも知らずに可愛い事してくれるなぁ。
「教えてくれるまで、このままだからね」
Aの首に顔を埋めてみる。
お風呂から上がったばかりで少ししっとりしていて、いい香りがする。
「ん……」
耐えてるなぁ。
「ほら、言って?」
耳元で言うと少しだけ身体が揺れた。
「そ、その……」
僕があげたお揃いのパーカーの袖で口元を覆った。
やっぱりデカすぎたかな、そのパーカー。
サイズ僕のと同じだし。
「まふ君、好き……」
再び耳にしたその言葉がとても愛おしい。
「ねぇ、」
今日は僕の自由にさせてよね。
愛する人を抱きしめる腕を少し力を入れて、耳元で囁いた。
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絵鞠(プロフ) - 千海さん» リクエストありがとうございます。僕も沢山書けるし、ご希望に寄り添えるし、一石二鳥!ありがとうございます! (2022年3月27日 19時) (レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
千海(プロフ) - コメント失礼します。いろんな歌い手さんのお話が詰め込まれてて、すごく好きです!リクエスト等受け付けたりされていますか?されていたら、反応集みたいなので「抱きついてみた」お願いします!されていなかったらすみません。長文失礼致しました。 (2022年3月26日 18時) (レス) @page17 id: b4c51071c3 (このIDを非表示/違反報告)
絵鞠(プロフ) - ぴったり1’000hitになった瞬間を見れました。面白いですね嬉しいです。 (2022年3月20日 20時) (レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵鞠 | 作成日時:2021年8月18日 15時