甘く、淡く

○25 ページ26

松村｢……生きてんじゃねーかよ｣




田中｢北斗刺す時チキったべ？｣




松村｢多分な。……Aは？｣






田中｢まだ起きてない。でも生きてるよ。｣




松村｢Aが死んでたら俺今死のうとしてたわー……｣




田中｢せっかく救急車呼んでやったのに｣




松村｢ありがと。｣





北斗が小さく笑う





文句を言いたい、でも言えない。





何も、言えない。





北斗が生きてくれてただけでも嬉しいから





松村｢……俺さぁ、慎太郎にまだ謝ってなかったよな。……ごめんね、A取っちゃって。｣





森本｢え？何？ムカつくんですけど｣




松村｢殴っていいよ｣




森本｢怪我人殴れねーよ｣





京本｢……しょっぴーに北斗には任せられないって言わせてこよ！｣




ギャーギャーやいやい





ジェシーもほくとぉって、泣きながら抱きつくし、高地も高地で超嬉しそうにそっぽ向いてるし





いつからツンデレキャラよ。




松村｢……絶対大事にするからさ、見守っててくんない？｣





……Aが、北斗を好きなのを分かってるから、俺らにどうにもできっこないんだけど。





京本｢ほんと、参っちゃうくらいに北斗のこと好きなんだよ。｣

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