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『傍から見たら明らかに強請られてる子がいるとして、』
『話を聞いてみたんだけどその子は1回も嫌だとは言わなかったんだ』
『多分、生徒間の問題なんだろうけど』
『……ロビン先生はこれに教師が割り入るべきだと思う？』
｢いいえ？｣
即答だった。想定外の早さに戸惑う。
『なんでか聞いてもいい？』
｢だって生徒間の問題って分かってるなら割り入っても僕たちができるのって『仲直りさせること』ぐらいしかないと思うんですよ。
それでお互いに謝罪させても、それって表面上での和解にしかならない気がするんですよねー…本質的には何も解決してない、というか｣
一理ある。彼の言うことは何も間違えてない。
｢それに教師が入ったら、その子の問題解決の機会を奪ってしまうことになりませんか？
”トラブルをどう学びに変えるか ”が大事だと思います！｣
＿＿……驚いた。正直ポロッと言ってしまっただけのつもりが、まさかここまで完璧な回答が返ってくるとは思ってもみなかった。
緑髪の青年は相も変わらずニコニコと笑っている。
『…いや、ロビン先生、教師もしかしたら天職かもしれないな』
｢え！そうですか？カルエゴ先生には向いてないって言われました！！｣
『うーん、あの人はまあそういうタイプだからなぁ……』
そんな軽い会話と同時に、俺はまた日常に溶け込んでいく。
＿＿
後日、バビルスにて。
3人の男子生徒が廊下を走っていく。一年の生徒だ。
真ん中の生徒が怪我をしたらしく、顔が赤く腫れていた。両端の生徒が必死の形相で肩を組んでいる。
『あ゛、こら廊下は＿＿……いや、無駄か…』
注意しようにも距離が離れすぎてしまっていた。追いかけようかとも思ったが流石にそこまで俺も鬼教師では無い。
ため息と共に諦めて正面に向き直る。
｢… あっははは！…｣
ふと。
聞き覚えのある笑い声が聞こえる。
その方向へ見やると、中庭でクララくんとイルマくんが楽しそうに笑いあっていた。隣には見覚えのない自販機。
先程の男子生徒と照らし合わせて＿＿解決、したんだろう。
ロビン先生の言う通りだった。危うく俺はクララくんの機会を奪うところだったのだ。
『……今度ロビン先生には何か奢ってあげよう…』
そう独り言を呟いて、俺は彼女の眩しい笑顔を見ていた。
◆
終わり
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ごぼろん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！主人公の性格好きすぎるっ(笑) (4月20日 19時) (
レス) id: 8df60f87e3 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のBAKA - ふぁあああ超よかったです、、、。 (3月4日 22時) (レス) @page29 id: c9bdcb4418 (このIDを非表示/違反報告)
白亜紀(プロフ) - 抹茶ねこ。さん» 抹茶ねこ。さんこんにちは！薬学いいですね！！貴重なご意見ありがとうございます〜！ (9月29日 19時) (レス) id: 307c896a12 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ねこ。 - こんにちは！非ログですが楽しく読んでます⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ 担当教科、薬学とかどーでしょ!?(*´ ꒳ `*) (9月29日 17時) (レス) @page13 id: ab71a77d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜紀 | 作成日時：2023年9月27日 16時
