04 / 使い魔召喚の儀 ページ19
◆
波乱万丈だった入学式の熱も、翌日になればその熱はゆっくりと落ち着いていく。
俺は溜めに溜め込んでいた書類を捌くことに没頭していた。もう5時間ぐらい同じ体勢である。
｢A先生どんだけ仕事溜めてたの〜｣
向かいの席のムルムル先生に言葉を投げかけらるも、俺は掠れた声で返事することしか出来ない。
『おおよそ三週間分ぐらい……』
｢あちゃあ｣
そりゃA先生が悪いわ、と言われれば俺はもうぐうの音も出ない。クソ、しばらくは趣味のキャンプもできなさそうだな…終末日が待ち遠しい…。
ついにデスクに突っ伏した俺を見兼ねたのか、コトン、と魔茶が置かれる。
視線を向けると、スージー先生がお盆を持ってにこやかに笑っているところだった。
｢リラックス効果のあるお花の魔茶です。A先生がお疲れのようでしたので｣
この時ばかりはスージー先生が女神のように見えた。
『うぅ…ありがとうございますせんせい……』
｢ふいっ！それを飲んだら少し気分転換してみるのも良いかもですよ。今の時間帯なら…新入生が使い魔召喚の儀をしているところですかね？｣
…面白そうなことを聞いた。
ぐびっ、と魔茶を飲み干すと突然のことに驚いたのかスージー先生がびくっ、と肩を跳ねさせる。
リラックス効果というのはどうやら本当らしく、ストレスカンスト直前だった心が安らぐ感覚がした。
それと同時に、じんわりと体の中が暖かくなる。スージー先生は飲みやすい温度に調節していてくれていたらしい。優しすぎる。モテそう。
『スージー先生お茶ありがと！俺使い魔召喚見学してきます！』
ガラガラ、と職員室の扉を勢いよく開け、俺は生徒顔負けの速度で廊下を走るのだった。
＿＿
｢ふい…A先生も忙しい
｢ね〜｣
◆
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ごぼろん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！主人公の性格好きすぎるっ(笑) (4月20日 19時) (
レス) id: 8df60f87e3 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のBAKA - ふぁあああ超よかったです、、、。 (3月4日 22時) (レス) @page29 id: c9bdcb4418 (このIDを非表示/違反報告)
白亜紀(プロフ) - 抹茶ねこ。さん» 抹茶ねこ。さんこんにちは！薬学いいですね！！貴重なご意見ありがとうございます〜！ (9月29日 19時) (レス) id: 307c896a12 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ねこ。 - こんにちは！非ログですが楽しく読んでます⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ 担当教科、薬学とかどーでしょ!?(*´ ꒳ `*) (9月29日 17時) (レス) @page13 id: ab71a77d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜紀 | 作成日時：2023年9月27日 16時
