マフィアに檸檬を送ろう【中原中也】

檸檬７ ページ7

「「首領…！」」




「二人揃って、、


嗚呼、任務の報告かね？


会合が長引いて




遅くなってしまった。すまないね」



「い、いえ。私も煩くしてしまい申し訳ございません。」




深く頭を首領に下げる。



ガチャ、



首領の執務室の扉の側に立っている二人の黒服の男が扉を開ける。


「さて、中で報告を聞こうとしよう…入り給え」

「はい」

中原幹部は返事をし、首領の後に続く。


私の報告は中原幹部とは別件の事のため首領の後にはついていかない。






私より位が高い中原幹部が優先だ。






首領が執務室に入る前に顔此方に向ける。





「おや？君は入らないのかい。」




「私のは、中原幹部の報告とは別件のため此方で待っております」





「確か君は三ヶ月間書類仕事を頼んでいたね。別に構わないよ。中原君の方はこれから君に関わって貰うつもりだからね。




後で話そうと思っていたけど今聴いていきなさい。」




「わかりました。」



(貴方が私に三ヶ月間書類仕事させてたんですか！？




嗚呼、だから首領へ報告する分が多かったのか…)





首領に対しての愚痴は心の中に留める。





そして、





私は首領、中原幹部と共に執務室に入る。

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