マフィアに檸檬を送ろう【中原中也】

檸檬５ ページ5

「い、や、です！」



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中原中也幹部(好きな人)の処に配属されて、早三ヶ月。





仕事は何故か、書類仕事しかさせて貰えない。





そうずっと、この三ヶ月間ッ！！



何故？






中原幹部は主に異能力を駆使し抗争で活躍する方だ。



他の黒服の部下達は全員参加…






私だけ、本部に居残り…




一人きりであの静かな部屋にいるのは耐えきれない。




理不尽。





本音を云うと寂しい…







異能力もなく、個人で強くもない黒服の部下達に負けた気分だ。






ああ、今日も書類仕事。





朝から夜まで。最近は肩こりだって、、





ああ、異能力も存分に使いたい。





心労(ストレス)で頭がおかしくなりそう。

だから、私は中原幹部に今日の昼訴えた。






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此処は、首領の執務室近くの廊下。









首領に出来上がった書類を届けに行く途中で、ちょうど抗争の終わった中原幹部とばったりと出会った。




「あゝ、どういうことだ梶井…





チッ、これじゃあ手前の兄貴と区別がつかなかったな。




…A、詳しく説明しろ」



なんの前触れもなく中原幹部に「い、やです！」と伝えたので、彼は少し苛つきながら私に言った。




「何故私は抗争に参加する事が出来ないんですか！？異能力も絶対に中原幹部のサポートできるものです！どうしてですか！？」






私は廊下に響き渡る程の大きな声で彼に伝えた。



「…！！
手前、抗争に参加したいのか？」




「？
ええ、勿論です！その為に首領に懇願して、この部署…いえ
中原幹部のもとに来ました！！」



二人の間に沈黙が続く。







「(うん？此奴は上からの命令で仕方がなく、



俺の処に配属されたんじゃなかったのか？)」







「(…さっき、名前で！


しかも、呼び捨てだった！！！


あゝ、録音したかった…)」

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