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SIDE＿Takaki
俺は全部思い出した。
それを考えるに、消えた記憶を思い出すトリガーは、きっと強い痛みか気絶だ。
伊野尾くんに気絶させられた時が最初。
次が、ついさっき。つまり刺された時。
共通するのは、強い痛みと、それによる気絶。
…てことは、思い出させるにはそれのどちらか、あるいはどちらもを光くんに与える？
tk「…絶対無理。」
hk「何がだよ…。」
tk「なんでも。」
いや、記憶は思い出せなくていいのか。
あんな辛い記憶、無いほうが良いに決まってる。
人工の異能力なんてあってはいけない。居てはいけないんだから。
tk「…光くん、月の皆さんは？」
hk「国王陛下達ならお帰りになった。」
tk「なら、光くんも早く帰りなよ。」
hk「…高木は、どうすんだよ。」
そう言い、彼の黄色い瞳が俺を貫く。
その視線が怖くて、目を逸らしながら、ぼそりと呟いた。
tk「別に、何もしない。目が覚めたばっかりだし寝とくよ。」
hk「…そっか。じゃあ帰るよ。お大事に。」
それだけ言って、そそくさと医務室を出て行った光くん。
…怒らせちゃったかな。せっかく仲良くなれたと思ったのに。
そんなことを思いながら、いつもの服を羽織って、人に見つからないように城を出る。
…さて、黄緑さんのバーに行きますか。
今まで、彼が色んな人を変えられたのは能力を使いこなしているから。
能力を使える、ということは全てを思い出しているから。
…どうせ、俺のことも前から知ってたんだろ。
あの笑顔の裏で、ずっと苦しんでたんだろ。
…頼むから。今度こそ、救わせてくれよ。
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柑橘類。(プロフ) - 茶巳さん» 読んでくださりありがとうございます…！更新サボってすいませんでした…(土下座)読み返してあげてください…でもミスはそっとしといてあげてください…← (2020年7月21日 0時) (
レス) id: 9e47427641 (このIDを非表示/違反報告)
茶巳(プロフ) - 初めまして！毎日更新してないかなーって見にくるぐらいこの作品が好きでした。まさか最後に記憶をなくすとは、、、とても読み応えがあり面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！何度も読み返そうと思います(^○^) (2020年7月20日 23時) (レス) id: 560570cdba (このIDを非表示/違反報告)
柑橘類。(プロフ) - rengeさん» 読んでくださりありがとうございます！皆幸せになれるように頑張ったつもり…です！← (2020年7月20日 20時) (レス) id: 9e47427641 (このIDを非表示/違反報告)
renge(プロフ) - 予想外の展開に驚きました。話の構成がすごいですね！みんな幸せになってほしい。素敵なお話をありがとうございます！ (2020年7月20日 19時) (レス) id: 8b7957125a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柑橘類。 | 作成日時：2020年5月22日 18時
