アリスが女王に勝つ方法

21 Alice ページ21

小学校時代。
小さい頃、よく外国の血が交じった容姿を笑われて。

幼かった私は、分厚い眼鏡をかけて前髪を長く伸ばして俯いて、学校生活をすごしていた。

内気でコミュ障。
不健康な生活でニキビや吹き出物だらけの肌。
インドア派なのにお菓子をよく食べるせいで余りきってあるたるんだ脂肪。

もちろん友達なんかいなくて、寂しくて。
高学年に上がってからのクラス替え、一人の女の子とあった。

私とは正反対。つやつやの黒髪の綺麗な女の子。
クラスのリーダー格で、私を見るなり口角を上げた貴女は。

その日から壮絶ないじめが始まった。
私が屋上のフェンスによじのぼって、ここから飛び降りようかと泣くくらいには辛かった。

最初の1年は忍の1文字で。

だんだんエスカレートした。
私の下着やペンはどんどん無くなっていく。
何故かは分からない。5年生の時は上履きとか隠されていたから、グレードダウンしたのかな、なんて呑気に考えていたんだけど。

学校から帰る途中、変な男にクロロホルムみたいなものを嗅がされた。背後から。
気がついたらその男が住んでいるというアパートで。私の下着やペン、無くなったものを沢山持っていた。

そいつはぺドフィリアだった。
つまりロリコン。

黒原は私の私物をそういうロリコンが集うサイトに小学生使用済みと言って売ってた。その中の一人がストーカーになった。

なんで？
私何もしていないのに！

その男が気持ち悪くて。
殺されるかもしれなくて。




その時に、私の何かが切れた。

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