4、ボーイ？それともがーる？ ページ4
××
「見つけたゾ！」
またもや慌ただしく駆け込んで来たのはぬいぐるみ……？のような正体不明の謎生物だった。いや、ぬいぐるみは喋らない。とすると、やっぱ幻聴かな。
「オレ様の鼻から逃げられると思ったか、ニンゲンめ！」
「ぎぃああああ喋っだあああああ！？」
「喋ったって……オレ様をなんだと思ってるんだゾ！？オマエ共々丸焼きに……ふぎゃっ！」
突然、謎生物の動きが止まり、そして「いたっ！なんだぁこの紐！」と戸惑いの声を上げた。
「紐ではありません！愛の鞭です！」
そんな声と共に現れたのは、人間(推定)の成人男性(推定)だった。顔は仮面のようなもので隠され、なんとも言えない奇抜な服を着ている。近所で見かけたら不審者として即通報するのはまず間違いない。
「ああ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね？」
「は、はい……？」
「全く勝手に
不審者は人間の男子に話しかけている。
人間の男子の隣にいる私は一瞥もされなかった。
……あれ？もしかして私って見えてない？
あ、やっぱり死んでる感じ？それとも私に透明感がありすぎて汚れた心の持ち主は見えない感じなんだろうか。この人間の男子には私が見えているし、不審者の心が汚れている可能性が高いな。
「えっと……あの……」
人間の男子はガン無視されている私を気の毒に思ったのか、チラリと私に目を向けた。やめてーその優しさが痛いのよ〜
「おや？あ、あなたいつからそこに……！」
(気づいてなかったのかよ！)
どうやら最初から私の存在に気づいていなかったらしい。どんな目をしているんだろう？何かの冗談かと思ったのに不審者は割とマジで私の存在にビビっているようだった。
「ちなみにあなたその服はどこから……そして性別は？男性……ですか？」
(どこからどう見ても女でしょーが！！)
この不審者、かなり失礼だな。
私が無言で頷くと不審者は「なんということでしょう」と頭を抱えた。
「本当に女性なのですか……？女性に見える男性とかではなくて？」
しつこいな……
私ってそんなに男に見えるの？
いやでもスカート履いてるし……もしかして不審者の目には女装した男に映っているのか？だとしたら暫く立ち直れないくらいショックなんですけど……
「おい、オレ様を無視して勝手に話を進めるなー！」
「はっ……いけません。もうすぐ入学式が始まってしまいます！説明は歩きながら！」
**
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柊あんず(プロフ) - 洸さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありません…画力やばいですよね…表紙絵見るたびに惚れ惚れします…更新頑張りますね…！！ (2022年5月5日 17時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
洸 - 待て待て待て待て画力チートか？画力高杉な？めちゃくちゃ綺麗じゃないっすか。話も素敵です！更新待機。 (2022年4月24日 16時) (レス) id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 櫻陽花さん» コメントありがとうございます！ただいま訂正させていただきました〜！ありがとうございます (2021年3月29日 15時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
櫻陽花(プロフ) - 序盤の鉱山内での台詞ですが…5年ではなく10年だったと思います…… (2021年3月28日 21時) (レス) id: 07bd924354 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 鮎さん» コメントありがとうございます〜！襲いくる数々の理不尽…！耐えるんだ！多分、三章くらいではメンタルムッキムッキな女の子になっていると思いますね(遠目) はい、更新頑張ります…！！ (2020年6月28日 1時) (レス) id: 30d83766f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2020年5月30日 23時
