すとぷりとなら大丈夫

30 ページ28

作業を少しづつ分担しながら進めていく。



時刻は22時。




な｢そういえば、明日の公式の企画考えるのAちゃんやったっけ？｣



ネットでいろんな機材を探しながら聞いてきた。


あぁそれもやんなきゃなぁ……
ライブのセトリを考えながら答える。


A｢そうでしたね……なににしよう。｣




な｢それ、俺考えとくからええで。他のAちゃんにしか出来ない作業優先し。｣




A｢ありがたい。｣




な｢最近どう？｣




相変わらず視線は画面の中のなーくん。


A｢別に変わったことは無いですよ。｣




な｢悩んでることとかあったら言ってや？｣




A｢悩み、ですか。｣



ちょっと考えたけど悩みに関しては思い当たるものは無い。


相談する価値のないものとか
誰でも悩んでる解決できないものとかならあるけど


そんなの言ったってしょうがないしなぁ。








さっき、昔の話はしたし……。






……セトリこれでいいかな。





な｢この活動辞めたいとか思う？｣



なーくん今日はしんみりモードでお話したいのかな。






A｢そりゃ、辛いことも苦しいことも嫌がらせとも沢山あって、この活動意味あるのかなって思う時もありますけど、



私が目指してるのは歌い手だから、今辞めたら新しい夢作らなきゃいけないからだから



それはそれで嫌かなぁ。｣





な｢家で泣いたりする？俺泣くよ。嫌がらせがいっぱい来てすとぷりが傷つけられて



嫌だなぁ、辛いなぁ、って時に。


Aちゃんは？｣






A｢泣く、か。活動ではあんまり無いかもしれない。｣


自分の力足らずだって言うことだから
嫌がらせを受けるのも私が悪いし。




急成長しすぎてライバル視だとか嫉妬だとか邪魔したいなっていう感情相手でも




時と場合を考えて活動を増やしていかなかった
計画性がない自分のせいだし。




って私は考えるけど。





な｢そっかぁ。｣






A｢活動を辞めたいとかは思わないですよ。




メンバーと遊んでる時は楽しいし、相乗効果でいいものを作れてるかなって感じますね。



すとぷりが好きだしね。｣



なーくんが視線を画面から外した気がした。









な｢俺も好き。｣







目を合わすのは恥ずかしいので作業をしながら流すように答える。





A｢好きじゃないとここまで来れてない気がしますけどね。｣

31→←なーくん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す