第10章『初めての感情』八 ページ8
side Remus
A・レティシア
僕の友達でとっても可愛い女の子。
時々ちょっぴり不思議な行動をするけどみんなに愛されていて、少し羨ましい。
けど、そんな彼女は僕なんかとも話してくれる。
そう、僕なんかと…
『はぁい、リーマス。』
彼女とは友達であって、それ以上でもそれ以下でもない。
…なんだか、少しでも期待していた僕が馬鹿らしくなってきた。
ジェームズに猛アタックされてて、シリウスも気になってるっぽいし、だから僕は応援をする。
二人の応援を。“友達”だから。
コト…
不意にティーカップが置かれたと思えば、そこにはAがいて、静かにティーカップにジャスミンティーを注いでいた。
伏し目がちになっていて、とても綺麗で。
思わず見惚れてしまった。
『リラックスしてやると、はかどるのよ。』
そんな小さな気遣いにも動揺して、相手はなんとも思っていないのだろけど。
そんな僕に少しムカついて。
“悪戯仕掛け人”
ジェームズ達に誘われた時は本当に嬉しかった。
仲間、という響きが嬉しくて。
そんな気持ちをAは楽しそうに聞いてくれる。
二人きりの空間…だけど、何故か監視されているような気がして気持ちが落ち着かなかった。
『あ、リーマス。図書館に行かない？』
Aが誘ってくれた時、これはチャンスだと思った。
嬉しくて、少しでも早く完全に二人きりになりたくて。
Aの手首を掴みながら並んで歩いていると、「付き合ってんのかな？」とかいう噂話が聞こえて、心の何処かで喜んでいる僕がいた。
…ドクン…
胸が高鳴る。
ダメだよ僕。Aには、ジェームズとシリウスがいる。
そう自分に言い聞かせても高鳴る鼓動は止まなくて。
心の中で期待するくらい、許してください。
心の中でそうつぶやいて、Aに微笑みかけた。
まるで宙に浮かぶような気持ちだった。
浮かれて、笑って、でも僕は＿
『人狼…』
ドクン…
浮かれていた気持ちをドン底に突き落とす一言だった。
Aの口から出てきた言葉に驚いて、どうしてばれたのかとかそういう気持ちでいっぱいになって。
でも、振り返った時にAは僕の方を見ているわけじゃなく、本を見ているだけだった。
『そういえば、もうすぐ満月よね。』
いつかは知られてしまう。
“人狼”だって。
彼女はこれを知ったらどう反応する？
嫌う？突き放す？
Aはそんな事しない、分かってるけど。
でも、そんな事言い切れなくて。
考えるたびに強くなって。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
