第14章『唄という名の奇跡』八 ページ48
男子寮に上がり、ジェームズ達の部屋の前に立つ。
ｺﾝｺﾝｺﾝ
三回ノックをしてから間もなく、カチャリと音がして扉が開いた。
「あ、Aじゃないか」
『リーマス！』
リーマスがドアノブに手をかけたまま、Aににこりと微笑みかける。
部屋の奥から「誰なんだ？」とシリウスの声が聞こえた。
「みんな揃ってるよ。」
紳士にもどうぞ、とAが通れるように一歩下がった。
「!!A!!」
最初に声をあげたのはジェームズだ。
目を輝かせ、滑り込むようにAの前に片足をつく。
そして両手をAの方に向けた。
「あぁ!!A!!今日はもう会えないかと思って死にそうだったよ!!今日も天使のようにかわいいね!!その服、とても似合ってるよ!!」
ちなみにAは今、花柄のジャンパースカートを着ていた。
冬なので下に白いニットを着ている。
「座って！」
『ありがとう』
にこりと微笑むと「グハッ」と蹲り、すぐに
「その笑顔、向日葵のようだね！この寒さも吹き飛ばしてしまうよ！今なら全裸でホグワーツ一周できる気がするよ！」
と、一息で言ってのけたので、シリウスが止めた。
「それで、今回はどんな用件できたんだ？」
シリウスがジェームズの首根っこを掴みながら言う。
『あ、そうそう。この前言っていたダンスパーティの事なんだけど…』
「あぁ!!この前調べてみたんだけど、毎年1月17日にやるんだろう？」
『えぇ、そうよ。』
コクリと頷く。
「なぁ…その日ってAの…」
『誕生日よ。その為のダンスパーティだもの。』
シリウスを除く3人が「え？」と声を揃えた。
「嘘だろう!!?なんで教えてくれなかったんだい!?」
ジェームズが頭を抱えながら崩れ落ちる。
『あら、いってらなかったかしら』
クスッと微笑む。
ピーターは何故かあたふたしながら何かを呪文のようにつぶやいていた。
よく聞くと
「どうしよう。僕 軽い気持ちで行こうとしてたよ！バチが当たっちゃうよ神様ごめん((ry」
と、蚊の鳴くような声で繰り返していた。
『…あはは…そんなに気にしなくていいのよ？』
「そういえばA。お前の誕生日っつったら結構な人が来るんじゃねーの？」
シリウスが足を組み直しながら聞いてくる。
Aは小さく頷いてから口を開く。
『えぇ。よく魔法省の方々がいらっしゃるわ。
大臣さんとか、秘書さんとか。
その御二方は毎年いらっしゃるわね。』
突然のことのように言ってのけるAに一同は唖然とした。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
