第13章『開かれし五つ目の扉』七 ページ37
＿翌日。
「や、やぁ…」
いつものように朝一番に談話室で本を読んでいた時、ふとグリフィンドールの扉が開いてリーマスが入ってきた。
『リーマスおは…って、どうしたの!?その傷!!』
リーマスの顔に、昨晩はなかったはずの何かに引っ掻かれたような傷が付いていた。
医療室にいたはずでしょう…？
なのに、医療室から帰ってきたら怪我をして帰ってきたって…
絶対におかしい。
すぐに本を閉じ、リーマスの顔を心配そうに覗き込む。
「あ、いや、散歩していたノアの猫にひっかかれちゃって…」
何かを誤魔化すように、アハハ…と苦笑いを浮かべた。
猫の爪のような細い痕じゃなく、猫ではないとは分かったが、何故か、今はこれ以上追求してはいけない気がして『そう…』と肩を窄め、静かに本に目を戻した。
________________________________
________________________________
『その時にね＿』
朝食直後、
リリーは私のファンクラブがどうとかでどこかに行ってしまったため、ノアと隣に並んで、ホグワーツ中をふらついていた。
「ハハッ!!キミのパパって最高だね!!憧れちゃうよ。」
ノアと笑い合っていると、ふと視界に何かの教材を持っているセブルスが入った。
だが、何かが変だ。
その何かが何なのかはすぐに分かった。
ｶﾞｯ!!
何かが引っかかるような、そんな感じの音がした。
何事かと辺りを見回すとセブルスが床に手をついて、倒れていた。
転けたらしく、教材は床に散らばり、セブルスはすぐに顔を上げ、ものすごい血相で何かを探し始めた。
…障害物も何もない場所で転けたの？
明らかにおかしいだろう。
ドジだからとか、そういうのじゃないことはなんとなく分かった。
「…？」
ノアも不思議そうに首を傾げた。
一度ノアの顔を見てから、セブルスの方へと駆け寄った。
『セブ？大丈夫？』
近くにあった分厚目の本を手に取り、セブルスに渡す。
「！…あ、あぁ。大丈夫だ…///」
一瞬、驚いたように目を見開いたが、すぐにそっぽを向いてAの手から本を取る。
『…ねぇ、セブ。どうしたの？』
おずおずと聞いてみると、小さな声で
「…体が勝手に動いた。」
と呟いた。
体が…勝手に……？
不思議に思いながらも額に手を当てる。
ふと、一つの呪文が頭の中に思い浮かんだ。
『モビリコーパス…体よ動け…』
この呪文…えぇ、たしか『覚えておきたい呪文集 中級編』に書いてあったわ。
____確かあの本はジェームズ達に…
第13章『開かれし五つ目の扉』八→←第13章『開かれし五つ目の扉』六
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ハリーポッター」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
