第12章『悪戯仕掛け人』十 ページ30
私が声をかけると、少ししてジェームズ達が出てきた。手にはポッター家に代々伝わる透明マントがある。
やっぱり…そんなことだろうと思ったわ。
「なんでわかったんだい…？」
リーマスがおずおずと尋ねる。
『勘よ。なんとなくわかったの。』
そういうと、三人が納得したように頷く。
ピーターが後ろで「え？え？」と混乱しているようだ。
『それより三人とも！これは少しやりすぎじゃあない？ピーターを置いていったあたりから薄々勘付いていたけど。』
ジェームズとシリウスは「う」と言葉を詰まらせ、リーマスは「やっぱりね…」と飽きれたように呟いた。
「もうAには何をやっても引っ掛からない気がしてきたよ…流石僕のA。
あと、今日も太陽に負けないほど眩しいね！」
最後の方は置いておいて、ジェームズが降参だというように両手をあげる。
それに続き、シリウス、リーマスも。
『…はぁ……二人とも、加減というものを知らないでしょう？あれ、下手したら大怪我よ。
リーマスも止めてちょうだい。』
ビシッと三人に言い張る。
そこで、ピーターが私の隣まで寄ってきた。
「しゃーねだろ、Aが何に引っ掛かるかわかんねぇから。」
シリウスがそう口を尖らせる。
それにジェームズも頷いた。
『…しょうがないわねぇ。』
はぁー、と大きく息を吐き、三人…いや、四人と向き合った。
『いいわ。貴方達だけだと心配だから、私が裏の悪戯仕掛け人になるわ。』
「えっ！」とジェームズが顔を輝かせたのと対照にシリウスが顔を顰めた。
「裏の…？」
『えぇそうよ。作戦を練ったり、薬を作ってあげたりすることもできるし、それと、バレそうになった時とかの補佐、やりすぎだと思った時に注意したりね。いいでしょう？仕掛けに行くのは得意じゃないの。』
一息で言うと、ジェームズは「勿論だよ！」と目を輝かせ、シリウスは「まぁ、それならいいんじゃねぇ？」とニヤリと笑い、リーマスは「止め役が増えて助かるよ」と息を吐き、ピーターは「いっ、いいと思う！」と張り切った。
『ふふっ。これからよろしくね、悪戯仕掛け人さん。』
「「「「あぁ/うん!!」」」」
(さて、手始めに貴方達に薬をプレゼントするわ。)
(えっ？どんなのだい？)
(飲むと脚が汽車並みに早くなる薬)
((それ心の底から欲しくなったよ。))
第13章『開かれし五つ目の扉』一→←第12章『悪戯仕掛け人』九
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ハリーポッター」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
