第12章『悪戯仕掛け人』五 ページ25
パンパンッと手を払う。
ふと悪戯仕掛け人の方を見ると、全員が目を見開いて石のように固まっていた。
『…？』
「！ちょ、お前！馬鹿だろ！堂々と渡して引っかかると思ってたのか!?アホか！」
「ちゃんと作戦練ったのに！吐いて！ジェームズ！」
口にレモンティーを含んだままのジェームズに、二人がものすごい勢いで詰め寄る。
「んーん、んｺﾞﾌﾟｯん！」
レモンティーは満タンに入っていたわけではなかったので、空になったペットボトルを手に持ちながら、何かを伝えようと必死に話しているジェームズだが、口を開けるとその液体が溢れてしまうし、口を閉じたままだとろくに話せない状態だ。
「何言ってるかわかんね＿「ｺﾞｸﾝ!!」あ!?」
が、ジェームズは仕方なく飲み込んでしまった。
ｶﾞｯ!!
瞬間、シリウスがものすごい勢いでジェームズの目を抑えた。
「うわっ!?シリウスやめろ!!前が見えなっ!!」
「ジェームズ！目ェあけるんじゃねぇぞ!!」
暴れるジェームズをシリウスが必死に何かを説得する。
その様子をノアと怪訝そうに見つめる。
ピーターは慌てすぎてもはや、放心状態だ。
『ねぇ、なんだったのその薬？』
確かに、何かを確信してジェームズに飲ませたはいいが、なんの薬を入れたかまではさすがにわからない。
オリジナルかもしれないし、でも私に飲ませようとしていたということは、ジェームズが飲んでも大丈夫なはずだ。
なのでジェームズに飲ませたのだ。
「これは“惚れ薬”だよ!!
はじめに目があった人を好きになっちゃうんだ!!」
リーマスが慌てた様子で、冷や汗を垂らす。
惚れ薬…？
「効果は短いけど、結構強力なんだ！」
隣にいるノアは納得したように頷いた。
「ぜってぇ目ェ開けんなよ！」
シリウスの願いもむなしく、シリウスの手がずれた瞬間、ジェームズは見てしまった。
目があってしまった。
＿Aと。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
