第10章『初めての感情』三 ページ3
「嘘だろ!?」
「面白くないよ!?」
シリウスとジェームズがノアの肩を掴んでものすごい血相で見つめる。
『スカート、履いてるじゃない。』
そう言うと、「は？」という感じでノアを見てから手を離した。
「「嘘だろ…」」
「ぼ、僕、今まで男の子だと思ってたや…」
三人はともかく、リーマスは知っていたようで、苦笑いをしている。
「なれっこだからいいんだけどね。」
「てことはノアはAを恋愛対象としてみてないってことだよね!!?」
「え？う、うん？同性じゃないか。」
何を言っているのか、という目でジェームズをみる。
が、ジェームズはホッと胸をなで下ろした。
「強敵の一人が減ってよかったよ。ハハハ！」
心なしかシリウスもホッとしている気がする。
ピーターはものすごく申し訳なさそうにしてるけど。
「それより、A。約束、覚えてるかい？」
ふと、リーマスが思い出したようににこりと笑う。
『えぇ。私はいつでもOKよ。』
約束、というのは勉強会兼お茶会のことだ。
約束してから案外すぐに時が経ってしまったので忘れられたかと思っていたのだが。
「本当？じゃあ、明日なんてどうかな？天気も良さそうだし。」
『OK。楽しみにしてるわ。』
淡々と話を進める二人に一同は首を傾げる。
「約束って…？」
リリーがまさか、という顔で問う。
『今度、勉強を教えるのよ。』
「いつの間に!?ちょっと、僕も混ぜて!?」
先ほどまでホッとしていたジェームズがまた力んでリーマスの肩を掴みグワングワン揺らす。
シリウスも何か必死に訴えようとしているが、よく分からない。
「少し前だよ。悪戯仕掛け人が出来る前にね。あ、折角Aと二人きりなんだから邪魔しないでおくれよ。」
リーマスがにこりと眉を八の字に下げながら笑う。
何かを言いたそうに私の方を見るが、リーマスが二人きり、って言ってくれたし、ということで『そういうことよ』と返す。
「なんだってぁぁぁぁ!!」
ジェームズは頭を抱えてまるでこの世の終わりのように膝から崩れ落ちる。
『リリー…』
リリーの方を見ると光のない目で何かをぶつぶつと呟いている。
「なんで私のAなのに。大体最初に出会ったのは紛れも無い私よ。なのに、なんなのよ、一体。Aは私のなのに((ry」
…わたしは何も見てない、聞いてない。
「ふはッ！一難去って、また一難ってね。
東洋にあるマグル国の言葉で聞いたことあるよ。たしか、JAPANだっけか。」
『…そうね。』
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
