第11章『たとえ闇でも』七 ページ17
「あぁ、貸切にしているからな。」
ルシウスがさも当然の事のようにサラッと言う。
談話室を貸し切り…!?
『そんなことできるのね…』
感心したように呟き、クッキーを頬張る。
「えぇ、あ、そういえばクッキー美味しい？」
手にしていたクッキーを口の中に詰め込み、ふにゃりと微笑み、
『おいひいわ！』
と、元気よく答える。
その姿が何とも可愛らしく、たまらずナルシッサはAをぎゅうぅと抱きしめた。
「A、貴女って子はなんて可愛らしいの…！」
『えっ、あ、ありがとう？』
急に抱きしめられたことに少々戸惑いながらも、可愛いと言われたことに対して礼をする。
「シシー、Aが困ってるぞ。」
そこで、ベラトリックスの助け舟が入り、ナルシッサはハッとして「あ、ごめんなさいね」と、少し名残惜しそうにしながらも、Aを離す。
「A、ホグワーツには慣れたか？」
『えぇ。結構堪能してるわ。』
Aの返答に紅茶を飲みながら、質問をしたルシウスは「そうか」と目を細めた。
「ルシウス、あんた子供を見る父親の目してるね。」
ベラトリックスの予想外の指摘に驚いたルシウスは、咳き込み、慌てて口にしていた紅茶をテーブルに置いてある皿の上に置いた。
『ぅわぁ!?大丈夫!?』
「ゥゴホッ!!急に何をッ」
机に手をつきながらベラトリックスの方を見る。
「思った事を言ったまでさ。っというか、慌てすぎじゃないか？」
眉を吊り上げて言うベラトリックスに、ルシウスは自分を落ち着かせるように咳払いをした。
「いや、少し驚いただけだ。」
「無理があるだろ。」
ズバッと言われ、言葉に詰まる。
「まぁまぁ。」
ナルシッサが二人を落ち着かせるように割って入った。
『クスッ』
その光景を見ながら、口に手を当てクスリと微笑む。
突然、何故か微笑んだAを、不思議そうに３人同時に見つめる。
『仲がいいのね。』
キョトンとした後、同じタイミングで吹き出した。
「ハハッ そうか？」
『えぇ！羨ましいわ。また呼んでくれると嬉しいのだけど…』
指と指とを絡めて小さな声で呟くと、驚いたように目を見開いてから、当然といったように微笑んだ。
「勿論よ！ね？」
ナルシッサが他の二人に問うと、同時に頷いた。
「あぁ、勿論さ！いつでも歓迎だよ。」
「俺も構わない。」
『本当！嬉しいわ。』
ふわりと嬉しそうに微笑むAの可愛さに、三人とも頬を赤らめた。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
