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「あー行っちゃったよ」
田「だるい…」
「田噛はやる気ないしね…仕方ない早く終わらせるかー」
私はさっそく探索を再開。
田噛は基本そういうのをしないので私一人。
今度はさっきの右側の個室を順に調べる。
「何もなかった……」
あるのは椅子と机だけで後はホコリくらい。
3つも個室に入って何も収穫なしはちょっとキツい。
「後は奥の一部屋か…よし、行こっと」
少し大きめの扉を押す。
ギィッと音を立てその扉が開く。
中に入ると同時に勢い良くその扉が閉まった。
「うわっ!……びっくりしたー」
そう言いながら辺りを見渡す。
その部屋は異様だった。
十分広い部屋なのに真ん中にぽつんと長机が置いてあるだけ。
色彩も無く、ただ真っ白だった。
「…え」
油断…していたのかも知れない。
また、その異様な部屋に呆然と立ち尽くしていたせいか…
いや、どちらも違う……
亡「やぁ、いらっしゃい」
白衣を羽織ってコチラを見る亡者に私は思い出してしまったんだ。
「あぐっ!?」
亡「獄卒ってさ、死なないんでしょ?」
男は嗤う。
私を壁に押さえ付けて。
亡「実験…しよっか」
その言葉とともに私の意識は途絶えた。
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ゆっきい - 田噛がイケメソすぎて涙出てきたお、、、、、 (2016年9月17日 9時) (レス) id: 0db5e774af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐音 | 作成日時:2015年7月4日 16時