EP.10_1 ページ33
「——待って。」
「うっす」
「それいつの話だっけ」
「えー……多分出会ってから半年ぐらいの時じゃなかったっけ」
「だよねえ⁉︎ は⁉︎ お前そんときからずっとってこと⁉︎」
「アッハイそうです」
「はぁ〜〜……？ えごめん、全然気付いてなかった。こっちになんかアプローチしてくれてた？」
「恋心自覚してから数ヶ月はめっっっちゃしてた」
「おわぁ〜〜〜……」
言われてみれば、まあ確かにそれっぽいことされてたかもしれない。今では私の方がベタベタするばかりだけれど、あの日から数ヶ月ぐらいハヤトからもやたらスキンシップを取られた気が。肩を抱かれたり、後ろからゆる〜く抱きつかれたり、腕を絡め取られたり。私抱きつかれてばっかだな？ それらの物理的なことの他に何をされたんだったか、でも何も言わずに行動で示してくることが多かったように思う。
「あれマジで気付いてなかったんだな、気付いた上で無視してるのかと」
「いやあの……普通になんかこう、私がお前を都合の良い友達として扱いたい的なこと言ったから、私に合わせてベタベタしてくれてんのかなって……」
「あぁ……」
そうか、あれきっかけか。じゃあ私が原因じゃん、原因って言い方すると嫌がってるみたいな感じになるけどそういうことではない。私的にはそんな恋されるタイミングなんてどこにもないと思ってたけど、しっかり自分からきっかけ作りにいってた。過去の私何してんだ、あの行動があったからこその今の私とハヤトの関係性が出来上がってるからふざけんなとは言えないけどさ。
「はぁ〜……加賀美ハヤトが私のことを好き、ねぇ。世にも不思議なことがあったもんだ」
「世にも不思議って、別にそんなでも……生きてりゃとんでもねーことなんてごろごろあるよ」
「それはそう。その中でも割と身近な例ではあるのかもね」
沈黙。何か話そうかなと頭を回すが、それもすぐに止めた。なんとなく、今は私が話すターンじゃないような気がしたから。目の前の男が大きく深呼吸をしているのが目に入って、ああ口をつぐんで正解だったかも、なんて。ぱっとハヤトの視線が上がって、ミルクティーによく似た瞳が私の琥珀を撃ち抜いた。
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如月1123(プロフ) - ヨツハさん» コメントありがとうございます、見つけて頂けて光栄です！私的にギャグ七割、恋愛三割ぐらいの感じで進行していければなと思っているので、笑って頂けて何よりです！お心遣いと応援感謝します、これからもよろしくお願い致します！！ (2022年9月25日 13時) (
レス) id: 857dce4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ヨツハ - 初コメ失礼します。社長大好きなので見つけられて良かったです❗夢主の発言が毎回面白くてめっちゃ笑ってますw体調に気を付けて、これからも頑張って下さい。応援してます❗ (2022年9月25日 13時) (レス) @page14 id: 9b4b72f413 (このIDを非表示/違反報告)
如月1123(プロフ) - 飴さん» コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けたなら作者冥利に尽きます…お褒めの言葉とても嬉しいです！！応援ありがとうございます、これからもどうぞよろしくお願い致します！！！ (2022年9月25日 10時) (レス) id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)
如月1123(プロフ) - Hazukiさん» コメントありがとうございます、私が神です！！大嘘ですごめんなさい！！！確認したら画質ゴミカスだったのによく文字も絵も見えましたね……お褒めの言葉、とっても嬉しいです！これからも頑張らせて頂きます、よろしくお願い致します！！ (2022年9月25日 10時) (レス) id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 初コメ失礼します！いつも楽しく拝見させてもらってます、お話めちゃくちゃ面白いし読みやすいしイラストもお上手で…！これからも更新楽しみにしております、応援してます！ (2022年9月25日 1時) (レス) @page42 id: f3ac384fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月1123 | 作成日時：2022年8月27日 17時
