味方はいる! ページ4
「や、やめてよ!
「うるせぇな!A!黙っとけ、ブス」
いつものように蓮也さん達に虐められる。
でも、今日は違う。
私には味方がいる。
「蓮也〜撮っちゃった〜」
携帯片手に出てきた神威君。
今日は神威君という味方がいる。
「神威!てめぇ!」
「ふーん、蓮也はやっぱり知らなかったんだ」
「なにをだよ!」
「Aの正体」
正体をバラす。
星海坊主先生に言われた時は
驚いたけど、蓮也さんを捕まえるのに
一番効果的だと思った。
この人達に私の人生を賭ける!
「神威君、行こう」
「待ってて、A。蓮也、正体が知りたかったら、今から十分後に全校生徒集めてホールに来てヨ」
「絶対行くからな!」
「待ってるヨ。A、行こっか」
「うん」
神威君の手に引かれて、
私達はホールに向かって走り出した。
・
・
・
十分後、蓮也さんは予告通りに来た。
「神威!正体って奴を言うって言ったよな」
神威君の胸ぐら掴んで叫ぶ。
「言ったヨ。蓮也の人生終わらせてやるって意味を込めてネ」
それに対して挑発をする神威君。
「どういうことだ!てめぇ!」
「A、サングラス外して」
この行動が私の人生を
道に戻してくれるのだろうか。
そんな事考えたが、
蓮也さんを捕まえるためならやってやる。
そう思いサングラスを外して、
ウィッグも取った。
「蓮也さん。私はあなたをこの世で一番恨んでます。貴方は1年前、私をナイフで殺そうとしたんですから。可愛ちゃんのお兄さん」
ニヤッと笑って蓮也さんに言った。
そして、蓮也のさん顔はどんどん青くなった。
「森愛歌恋っ」
「だから、言ったダロ?お前の人生終わらせてやるって」
神威の言葉の後ろで鳴り響くサイレン音。
「あと、私が見逃すと思いますか?共犯者の響さん、飛鳥さん、羅夢さん、雷さん」
その言葉を聞いて、4人の肩がビクッと震えた。
蓮也さんの取り巻き4人はあの事件にも関係していた。
「逮捕状が出ました。2000年5月12日生・浅加蓮也君。そして、笹野響君、羽瀬飛鳥さん、平野羅夢さん、野々宮雷君、刑法第176条、第204条、第208条違反で逮捕します」
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作者名:沙江華 | 作成日時:2018年11月5日 23時